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犬のしつけ

【詳細解説】犬のしつけ・クリッカートレーニング

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クリッカートレーニングはパブロフの犬と同じ原理の犬のしつけ方法です。条件反射と学習を組み合わせてしつけをして行くと考えるとわかりやすいでしょう。覚えたコマンドをさらに強く認識させるためにはクリッカーが有効です。では具体的にクリッカートレーニングをしていきましょう。それでは早速クリッカートレーニングを始めましょう。

クリッカートレーニングの準備

クリッカートレーニングには、キャッチング、シェーピング、ローリングという3つがあります。それぞれ解説していきます。

クリッカーチューニングのやり方

クリッカートレーニングを始める時にはまずクリッカーチューニングを行います。用意するものはクリッカーとおやつです。おやつは小さい粒のタイプのものが良いでしょう。

おやつを10㎝程度の感覚でばらまく

まずは犬が「クリッカー」 = 「おいしいもの」と思うようにします。そのためにはまず用意したおやつを10粒ほど床にばら撒きます。

既に「マテ」のトレーニングができている場合には大丈夫ですが、待つことができない場合には誰かが持っておいてあげるか、一度ケージに入れるなどすぐに食べられてしまわないようにしましょう。おやつは10cm間隔くらいにばら撒きます。

クリッカー、キャッチングのトレーニング

キャッチングのトレーニング

キャッチングというのは犬がいいことをした時にそのいいことを何度もさせるようにするということです。犬が寝そべっています。この時にクリッカーを鳴らして、ご褒美をあげます。これは犬に対して、この姿勢はいいことなんだよということを教えています。クリッカーを鳴らしてご褒美をあげるを何度か繰り返します。

「このままにしなさい。」と言っているわけではなく、例えばソファに乗っもいいご家庭であれば、普通にソファに寝そべっているなどおとなしくしている時に、クリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。寝ている時はクリッカーを鳴らさないほうがいいのですが、トレーニングをしようと思った時にはこのように伏せている時にクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。すると犬はソファや床の上におとなしく伏せていたらいいことがあると学習します。

大型犬の場合

大型犬の場合にはソファの横などでおとなしく伏せて欲しいと思います。その時には犬を伏せさせたい場所のそばに人も座ります。そして、テレビでも新聞でもいいので、見ながら過ごします。その時に、犬が隣でおとなしく伏せて入られたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。何度も行いましょう。
ここには法則はありません。はじめは「クリッカーを鳴らしたらご褒美をあげる」これだけです。これを続けるだけで、犬は伏せの姿勢を一生懸命続けてくれます。言葉は入りません。とにかく何度もクリッカーを鳴らして、その度にご褒美をあげます。

犬は伏せの姿勢から動こうとしません。これは特別なことではなく、クリッカーを理解している犬ならキャッチングというのはとても有効なのです。

伏せ・お座りの動作でクリッカーを鳴らす

おすわりや伏せというのは犬が普通に行う動作です。例えば、ご飯の時に犬がテーブルの下で伏せをしていたら、「人間がご飯を食べている時にトレーニング?」と思われるかもしれませんが、トレーニングというのは時間を作ってすると長続きしません。そのため、例えばキッチンで、お夕飯や朝ごはんなどの時に犬が側に来て伏せをしていたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。最初は毎回あげるようにしましょう。そして1週間くらい続いたらクリッカーを鳴らすタイミングを長くしてください。

褒めてからクリッカーをならそう

何度も何度もクリッカーを鳴らしてご褒美をあげるのではなく、何分間おきに「おりこうだね。」「いい子だね。」と声をかけてからクリッカーを鳴らしてご褒美をあげるようにします。犬は「こんなことで褒めてもらえるの?」と自信が持てるようになります。なので、例えばケージに入れて車に乗る時に、ケージの中でおとなしくできたら、おとなしくしている間にクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。後ろに乗せている場合など、ご褒美をあげにくいことがあるかもしれませんが、鳴らしたら少し経ってからでもいいので必ずご褒美をあげるようにしてください。

注意点

しかし、5回クリッカーを鳴らしてご褒美は5個まとめてあげるというのはやめましょう。なぜならクリッカーを鳴らしてご褒美がもらえないと、犬は「クリッカーがなったのにご褒美がもらえない」と思ってそれ以上のことをやってくれなくなります。そうなるととても面倒なことになるので、クリッカーは一回鳴らしたらご褒美をあげるようにしましょう。キャッチングはやって欲しい行動を見つけたらすかさずおこなってください。いい時だけです。悪い時に行うと悪くなります。

チャージング

クリッカートレーニングを行う前には「チャージング」を行う必要があります。チャージングはとても大切な準備段階です。あなたの犬はまだクリッカーの音に何の意味も結びつけていません。まずは、クリッカーの「カチッ」という音が犬の今とった行動が正解だということを伝えるためのものにならなくてはいけません。そして、その行動は「ご褒美に値する」ということを犬に教えます。

まずはクリッカーと犬が好きなトリーツを10粒ほど用意します。トリーツはいつものドッグフードでも構いませんが、クリッカーの最初のイメージを強烈にするためにとっておきのご褒美を用意してあげるのも良いかもしれません。トリーツのサイズは小指の爪ほどの小さなものにします。
まずはクリッカーを一回鳴らしてトリーツをあげます。これを10回繰り返します。これでクリッカーの音とご褒美が結びつきます。10回程度行えば犬にとってクリッカーの音は意味のあるものになっているはずです。

各種クリッカートレーニングの基礎

クリッカートレーニングをいくつも解説しているので、分量が多いと感じるかもしれませんが、内容はシンプルです。まずはどれか一つを行ってみると良いでしょう。

おやつを一粒食べるごとにクリッカーを鳴らす

「マテ」ができる犬の場合には「ヨシ」と声をかけて犬がおやつを一粒食べるごとにクリッカーを鳴らします。ケージに入れている場合にも犬がおやつを食べに出てきたらおやつを一粒食べるごとにクリッカーを鳴らしましょう。

口に入れた瞬間にクリッカーを鳴らす

次はおやつを一粒投げます。犬が食べに行ったら口に入れた瞬間にクリッカーを鳴らします。これを繰り返します。投げて食べるというのは犬の捕食本能、獲物を取るという本能を掻き立てるため、犬が興味を示すのでしつけにはとても効果があるのです。これを30回程度行います。

これができるようになったら次は手からおやつをあげます。一粒握って、一歩動く程度の距離を毎回動かしながらおやつをあげます。犬が食べた瞬間にクリッカーを鳴らしましょう。手からおやつをあげるというのは、人間の手はいい手だよというのを犬に教えるのに大変役に立ちます。クリッカーを鳴らすタイミングは必ず犬がおやつを食べている時にしましょう。ここまでできるようになったらクリッカーチューニングはおしまいです。

  1. ステップ1は、犬がおやつを食べたらクリッカーを鳴らす。
  2. ステップ2は、おやつを投げて犬が食べたらクリッカーを鳴らす。
  3. ステップ3は、手から食べたらクリッカーを鳴らす。

これができるようになったら犬がこちらを向いていない時にクリッカーを鳴らしてください。その時に犬がピクッとでも反応すれば犬はその音を理解できています。これだけで、今まで何でもなかったクリッカーがこれから毎日クリッカーを使って遊んでもらうことによって、犬にとってはこのクリッカーが鳴った後にはとてもいいことがあるということを理解してくれるようになります。

そしてなぜこのように理解するのかというと、ポイントはクリッカーを鳴らした時には必ずおやつを一個あげるようにすることです。
またクリッカーはとても大きな音がします。犬の耳元で鳴らすようなことがある時には端に消しゴムを挟むようにしてください。そうすると音が小さくなります。このように工夫してあげると犬の耳元で鳴らしてもビックリしませんし、犬も喜んでクリッカーで遊んでくれます。

各種クリッカートレーニングのやり方

オモチャを使ったクリッカートレーニング

カチッという音の鳴るクリッカーを使って、ぬいぐるみをくわえて持って来させるというトレーニングを行います。犬にはまだこのオモチャをくわえて持ってくることは教えていません。最初はこのオモチャに興味を示したところでクリックを鳴らしていって、徐々に理想の行動に近づけていくトレーニングを行います。少しずつ段階を踏んで教えていきましょう。

STEP1 匂いを嗅ごうとしたらクリッカーを鳴らす

犬にリードを繋いでおきます。オモチャを下に置きます。犬がオモチャの匂いを嗅ごうと鼻を近づけたらクリッカーを鳴らします。クリッカーの音に反応して飼い主さんの方を見たらおやつをあげます。そしてまた犬がオモチャに興味を示して鼻を付けたらクリッカーを鳴らしておやつをあげます。

STEP2 くわえたらクリッカーを鳴らす

次は鼻を付けても鳴らさずくわえたらクリッカーを鳴らします。音に反応して飼い主さんの方を見たらおやつをあげましょう。徐々にくわえてからクリッカーを鳴らすまでの時間を伸ばしていきます。

STEP3 繰り返す

くわえたらクリッカーを鳴らしておやつをあげるというのを何度も繰り返します。犬がオモチャをくわえるとクリッカーが鳴り、おやつがもらえるということを理解したら一度仕切り直します。オモチャを拾って部屋の中を歩きましょう。少し歩いたらもう一度オモチャを下に置きます。犬がくわえたらクリッカーを鳴らしておやつをあげましょう。

次は犬が自らオモチャをくわえに行くかやってみます。おもちゃは飼い主さんの足元にある状態でおやつを一粒少し離れたところに置きます。犬がおやつを食べたあと、オモチャをくわえるか待ちます。オモチャをくわえたらクリッカーを鳴らしておやつをあげましょう。

STEP4 おやつを食べてからオモチャをくわえてからクリッカーを鳴らす

左右におかしを投げて、おやつを食べてからオモチャをくわえるというのを繰り返します。おかしを食べてオモチャをくわえたらクリッカーを鳴らしておやつをあげます。

スムーズにできるようになったら次はオモチャを飼い主さんが持って下に落とします。オモチャのところまで行きくわえることができたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。左右にオモチャを落として取りに行く練習を繰り返します。

STEP5 クリッカーを鳴らさずオモチャを受け取る

できるようになってきたら、犬がオモチャをくわえたらクリッカーを鳴らす前にオモチャを受け取り、それからクリッカーを鳴らしておやつをあげるようにします。

何度も繰り返しながら徐々にオモチャを投げる距離を遠くして行きます。くわえたら飼い主さんは手を出して犬がオモチャを持ってくるように誘導しましょう。持ってきたらクリッカーを鳴らしておやつをあげます。
犬が途中でオモチャを離してしまった時には手を出して持ってくるように誘導しましょう。

マットを使ったクリッカートレーニング

STEP1 クリッカー→おやつを一粒あげるを繰り返す

手におやつを握っておきます。「クリッカーを鳴らしたら一粒あげる」を繰り返します。

STEP2 鼻タッチからのクリッカー

次に犬と向かい合って座ります。手のひらを出します。犬が手のひらに興味を持ち、鼻を付けたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。始め手に鼻を付けられなかったら手を犬の鼻に近づけてタッチさせてあげましょう。できるようになったら手を伸ばしたり、左右、上下に振って手を追いかけさせてみましょう。鼻タッチができたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。これを繰り返します。

STEP3 マットに乗ったらクリッカーを鳴らす

次はマットに乗ったらクリッカーを鳴らします。飼い主さんがマットの方へ近寄ります。犬も一緒にマットの方へ来て、マットに乗ったらその瞬間にクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。ご褒美を食べたら飼い主さんがマットから離れます。犬も付いてマットから離れます。飼い主さんはその場で立ち止まります。犬がウロウロして、マットに足が乗ったらその瞬間にクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。

STEP4 マットでおすわり後にクリッカーを鳴らす

犬を呼んでマットから下ろします。飼い主さんの方に来たら、マットへ行くように指示をしましょう。犬がマットに上がれたら「おすわり」と声をかけます。おすわりができたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。

何度も繰り返してこれができるようになったら、マットへ乗ってから「おすわり」と指示をかけません。犬がマットに乗ったら自然におすわりができるかやってみます。おすわりができたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。この時に、クリッカーを鳴らしながら犬に近づくのではなく、クリッカーを鳴らしてから犬に近づくようにしてください。

マットの上でマテのクリッカートレーニング

マットを使って「マテ」をクリッカーを使ってトレーニングします。
マットの上におすわりをさせます。飼い主さんは「マテ」と声をかけて後ろ向きに歩きマットから離れます。少しマテができたらクリッカーを鳴らし、犬に近寄ってご褒美をあげます。犬から離れる時には「そう。」「いい子。」と褒め言葉をかけてあげましょう。クリッカーを鳴らしてから犬に近づくようにします。

おすわりでできるようになったら次はマットの上で伏せをさせて「マテ」をさせます。マットの上で犬に伏せをさせてから「マテ」と声をかけて後ろ向きに歩き犬から離れます。クリッカーを鳴らしてご褒美をげます。この時にご褒美は伏せたまま食べられるように低い位置に出しましょう。これを繰り返します。伏せをさせた時に前足がマットから出ていたら一度立ち上がらせて、マットの中で伏せができるようにしましょう。できるようになったらマテの時間を長くしていきます。

伏せの後にクリッカーを鳴らす

これを繰り返しできるようになったら、マットに乗ったら「ふせ」と声をかけます。できなかったらクリッカーは鳴らさず近づいて手で地面を触って伏せをするように誘導しましょう。伏せができてからクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。これを繰り返します。できるようになったらマットに乗って伏せの声をかけずに伏せができるかやってみましょう。

マットに乗ったらしばらく指示を出さず待ってみます。少し待っても伏せをができない場合には「ふせ」と指示を出しましょう。できたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。

脚側行進でクリッカートレーニング

マットで伏せができるようになったら次は脚側行進をクリッカー使ってトレーニングします。
リードを短めに持って歩きます。その時犬の顔の前に手のひらを出してそれに付いてくるような感じで歩きましょう。途中でクリッカー鳴らしてご褒美をあげます。これを繰り返します。

できるようになったら、途中でバックして付いてくるかやってみましょう。できたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。それができたら手で誘導して飼い主さんの左側に付け、おすわりをさせます。できたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげましょう。歩いたり、隣に誘導しておすわりをさせたりこれを繰り返します。

コイとクリッカートレーニング

「コイ」と声をかけて手を開いて来てほしい位置に出します。犬が来て手に鼻をタッチできたらクリッカー鳴らしてご褒美をあげます。手のひらのところに来るようにしておくと向きを変えている時なども、手のひらの向きを変えるだけで付いて来てくれるのでとても便利です。何度も繰り返し強化できるとどこにいても呼べば来て手のひらの位置に付いてくれるようになります。

鼻タッチトレーニング

次は鼻タッチです。犬と向かい合って座ります。誘導する方の手におやつを一粒つまんで手を伸ばします。「タッチ」と声をかけて犬がおやつに興味を持って鼻をタッチできたらクリッカーを鳴らして、反対の手からおやつをあげます。左右どちらも練習します。できるようになったらタッチさせる方の手にはおやつは持たずに行いましょう。コマンドの入りが弱い時でもクリッカーが効果を発揮してくれます。

コマンドからのクリッカー

名前を呼んでアイコンタクトをしてからコマンドを言います。「おすわり」「伏せ」と連続で指示を出します。おすわりから伏せができたらクリッカーを鳴らしてご褒美をあげます。
伏せをさせてから「マテ」と声をかけます。手を伸ばして遠くに出し「ヨシ」と声をかけます。犬が鼻タッチをしに行ったらクリッカー鳴らしてご褒美をあげます。

何度も行います。反復練習が大切です。コマンドを言う時には必ず名前を呼び、アイコンタクトをしてからコマンドを言うようにしましょう。アイコンタクトをしていれば覚えたコマンドが容易に入ります。アイコンタクトは大切です。

待たせる

おやつを床に一粒おきます。「拾うな」や「マテ」などと声をかけておやつを食べないように指示をします。おすわりをして待たせ、犬がアイコンタクトをして来るまで待ちましょう。自分からアイコンタクトをして催促して来たらクリッカーを鳴らしてから「ヨシ」と声をかけおやつを食べさせましょう。



犬を飼う場合、どこまでいっても”しつけ”が分岐点になります。
それは、犬との生活を何年間も快適で楽しく、本当に可愛い愛犬だと思えるかどうかの分岐点です。

なので、絶対に躾という教育には手を抜かないでください。
効果の実証された方法で丁寧に躾るだけで犬は変わります。

愛犬の行動に困っているなら、そして、愛犬を本気で愛しているなら必ず躾を学び、愛犬にも最高の飼い主と思われるような努力をしてほしいと思います。
それが私からの願いです。

こちらにしっかりとしたものを書きました。
まずこれを読んでみてください。

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