近年、日本の夏はとても暑いですね。
夏場には「熱中症で何人搬送」なんていうニュースも連日耳にするようになりました。
人間と同じように犬も熱中症になります。
犬は人間より暑さに弱いと言われています。
さらに短頭、短鼻、北欧原産、病気の犬、子犬老犬、肥満気味の犬は特に注意が必要です。
熱中症は、蒸し暑い室内や車内、暑さが厳しい中での散歩などが原因で発症します。
注意したい時期は5月中旬から10月中旬ごろまでです。
5月6月はまだそこまで気温は高くありませんが、体が暑さに慣れていないので、少し気温が上昇したり、多湿になることで熱中症を発症してしまうことがあります。
熱中症の症状としては、まず急激な体温の上昇のため、口を大きく開けて「ハァハァハァ」と早い呼吸をして、よだれを大量に出すという症状が見られます。
このような様子が見られたら水を飲ませたり、涼しく風通しの良い場所で休ませたりてみましょう。
その症状に加えて、悪心や嘔吐、下痢、ふらついき、口の中や目、耳の充血などが見られたら熱中症が進んでいます。
早急に体を冷やし、水分補給をしなくてはいけません。
涼しい場所に移動させて、冷水で濡らしたタオルを頭やわきの下、内股の付け根にかけたり、お風呂で全身に冷水をけて、体温を下げることが重要です。
水が飲める状態なら水を飲ませたり、スポーツドリンクを水で2倍に割って飲ませるなどという話もあるようですが、この辺りは成分などを調べておくようにしましょう。
体温が下がったら病院へ連れて行きましょう。
りますが、その場合でも臓器がダメージを受けている場合があります。
必ず動物病院で診察を受けるようにしてください。
熱中症対策
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室内飼育の場合
お留守番も含め、室内飼育の場合、閉め切った部屋で室温が高くなると熱中症になりやすくなります。
窓を開け、風通しを良くする。
ゲージは陽の当たらない場所に移動させる。
飲み水はいつでも飲めるように複数を陽が当たらない場所に置く。
陽が差し込むと室内温度は上昇してしまうので、遮光カーテンやシェードを利用する。
クールマットなどを用意する。
エアコンを利用する。
といった対策を取りましょう。
エアコンは室内の温度を下げて熱中症に効果的です。
しかし、冷やしすぎにちゅういがひつようです。
冷たい空気は下に溜まるので、人間より低い位置にいる犬は寒さを感じやすくなります。
適正温度は諸説あり、犬種によっても変わってきますが、一般的には25度〜28度ぐらいと言われています。
サーキュレーターや扇風機を利用して空気を循環させるとより良いです。
屋外飼育の場合
近年真夏は連日35度を超え厳しい暑さになります。
この時期だけでも玄関などに居させてあげるのが良いですが、難しい場合には風通しの良い場所にシェードを使って日除けをした場所を作りましょう。
また十分に水分補給ができるように水はたっぷり置いてあげましょう。
また気温で水も温まりやすくなります。
こまめに交換してあげることも大切です。
車に乗せる場合
車の中は気温が上がりやすいので、短時間でもエンジンを切った車内で待たせることはやめましょう。
車に乗せる場合にはエアコンをつけて、室内を涼しくしておきましょう。
犬の体温は個体差もありますが、37.8〜38.8度ぐらいです。
39度を超えていると熱中症の可能性があります。
普段から体温を計り、平熱を把握して置くことも大切です。