ここでは犬が食べてはいけない食べ物として、重大な症状を引き起こしかねないものを紹介していきます。
ネギ類・ニラ・ニンニク
代表的な禁止食としては、玉ねぎや長ネギ等のネギ類と、ニラやにんにく等が挙げられます。
ネギ類等には、犬が消化する酵素を持たない、チオ硫酸塩の化合物が含まれていて、これが血液の中の赤血球にあるヘモグロビンを変化させてしまうことによって、赤血球を破壊し貧血状態に陥ってしまいます。このネギ類等の有毒成分は、加熱しても破壊されないので、調理した料理の中にネギ類が入っていると、犬に与えたら危険なので注意しましょう。
よくネギと同様に挙げられる犬に与えてはいけない食べ物にニンニクやニラなどもあります。これらも注意して犬に食べさせないように注意しておくのが無難でしょう。
アボカド
アボカドに含まれるペルシンという成分により、犬が摂取すると嘔吐・下痢・呼吸困難・痙攣などの症状が出る場合があります。ご飯を与えたり落としたりした際にアボカドが入っていたらすぐに取り除くようにしましょう。
ぶどう・レーズン
ぶどうも犬に与えてはいけない食べ物の一つです。嘔吐・下痢などのほか、腹痛や水をたくさん飲むようになるなどの症状が見られる事があり、与えない方が無難な食べ物と言えます。
ガム
キシリトール
キシリトールは、キシロースという成分から合成された糖アルコールの一種で、天然の代用甘味料として使用されています。人間とは異なる犬の場合、キシリトールが与える影響は、インシュリンの分泌を強力に促し、低血糖を引き起こしてしまいます。
考えにくいことですが、誤って犬に大量のキシリトール入りガムを与えてしまうと、血糖値が一気に下がり、痙攣を起こす可能性も出てくるというわけです。
例えば、子供がキシリトール入りのガムを犬に与えてしまった場合、犬はインスリンが過剰に分泌され、絶命する可能性もあるわけです。このように考えると、意外と身近に危険があることがわかります。だいたい中毒を起こした場合、30分以内に痙攣や脱力・昏睡などの異変が起きるのでわかるでしょう。
まとめると次のようになります。
- 犬がキシリトール入りの食べ物を食べる
- インスリンが過剰分泌される
- 低血糖発作が起こる(痙攣・嘔吐・昏睡など)
- もしくは肝障害になる可能性がある
ナッツ類
消化が困難な貝類やナッツ類に気をつけましょう。犬がナッツ類を食べると不安を抱いたり、筋肉の震えや強直痙攣などの症状が起こる事があります。ナッツ類は子供や知識のない人が与えやすいので注意しましょう。
骨
胃腸を傷付ける可能性のある鶏の骨や魚の骨も注意ですね。骨を与えるように推奨している食事法もあるので、骨に関して反論もある人もいると思いますが、その場合は、骨を細かく砕き、消化できるようにする事が大切です。骨を与えて犬がトイレに言っているときに、苦しそうにしていたら、腸閉塞になるかもしれませんので要注意。食べたものは、出すときに観察する癖をつけると重大なトラブルを回避する事ができます。
チョコレート類
チョコレートといえばカカオですが、カカオに含まれるテオプロミンという成分が犬と相性が悪く、中毒症状を引き起こすと言われています。犬がテオプロミンを含むチョコレートなどを食べた場合、犬の体重1㎏に対して、100〜200mgが致死量になります。
テオプロミンの量は、チョコレート100g:テオプロミン215gという具合なので注意が必要です。嘔吐や下痢、神経症状や死など軽い症状から最悪のケース死に至る可能性もあるのでとても注意が必要な食べ物がチョコレート類なのです。
コーヒー・紅茶
コーヒーや紅茶など、カフェインを含んだものも犬に与えてはいけないものです。食べ物ではないので、与える確率も低いと思いますが、コーヒーの粉などがこぼれた際に犬が舐めてしまう事もあるのでその点は注意が必要です。
カフェインが犬の細胞であるアデノシン受容体に影響を与え、鎮静作用を阻害します。これにより呼吸や心拍数が増加したり、興奮、震え、痙攣などが起こるほか、ひどい場合は出血するケースもあるなど、注意が必要なのがコーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物です。
お酒
お酒も犬に与えてはいけない飲み物です。理由としては犬は体内でアルコールを分解できないからです。体重1kgに対し5.6ml程度が危険域になります。知らないうちにペロペロと舐め続けていると致命的な量のお酒を飲んでしまう事があるので、お酒を飲む際は注意しましょう。
桜・紫陽花など
桜を食べ物として犬に与えることはありませんが、お花見に愛犬を連れて行く人も多いもの。その際に桜の花びらを食べてしまう可能性もあるので、記載しました。他にも紫陽花や梅なども犬が食べてしまった場合は良くないものなので、花を鑑賞する季節に散歩をする場合は注意が必要です。しつけができていない犬は、人が食べているものや桜なども食べてしまいます。なので犬のしつけは大切なのです。