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シェパードを知るための6つのポイント

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軍用犬として有名なシェパードについての歴史や病気、特徴・性格、運動などについて解説しています。

恐そうな見た目通り、軍用犬として有名なジャーマン・シェパード・ドッグ。
ドイツの独裁者として有名なヒトラーや、アメリカで暗殺されたケネディ大統領も飼っていたのがジャーマン・シェパード・ドッグだったりするので、知っている人もいるかもしれません。

大型犬好きにはたまらない格好良さがありますね。
シェパードについての知識が欲しい方には参考になると思いますので、ぜひ、読んでみてください。

では、早速ジャーマン・シェパード・ドッグの歴史から解説していきましょう。

シェパードの歴史

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シェパードの原産地

ジャーマン・シェパード・ドッグは名前の通りドイツが原産の犬種です。
その起源は古く、何千年にも前から同じ姿だったとされています。
起源は推定で、1800年代とされていますね。

シェパードは牧羊犬

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名前の通り古くはドイツの山岳地帯で牧羊犬として活躍していました。
警察犬としてのイメージが強いですが、シェパードという言葉には「羊飼い」という意味があります。
元々は、牧羊犬として羊を移動させたり、外敵から守る役割をしていました。

シェパードのその後から現在まで

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1880年ごろから軍用犬として改良され、第一次世界大戦中には、薬品、弾薬などの運搬、捕虜の監視などに使用されていて、高い運動能力や知性、勇敢な性格から、第一次世界大戦時には軍用犬や番犬として用いられたことで、世界中に人とされ人気を集めました。

当時は爆発的な人気から乱繁殖が行われ、関節や腸、目に遺伝性疾患を抱える個体が数多く出てきてしまいました。

その後「ジャーマン・シェパード・ドッグ協会」の尽力などもあり、温和で賢く、従順な個体が増え、警察犬、麻薬探知犬、災害救助犬、爆発物探知犬、盲導犬などとして活躍するようになりました。

現在はその高い知性と、優れた運動能力から、警察犬、盲導犬、麻薬探知犬、災害救助犬、パトロール犬、番犬などとして世界中で活躍しています。

シェパードの特徴

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シェパードの身長・体重

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体高は55~65センチ、体重は26~43kg、平均寿命10〜12年。
もう少し詳しく見積もると、体高はオス60〜65センチ、メス55〜60センチ、体重はオス33〜38キロ、メス26〜31キロ前後と言われています。
この辺りはばらつきがあって、どのデータが正しいのかなどは不明ですが、大体の大きさがわかると思います。

シェパードの被毛の種類

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被毛の色はブラック&タン、ホワイト、ブラック、クリーム、イエロー、ソリッドグレーなどがあります。
被毛は、滑らかで硬いまっすぐな上毛と、密生したやわらかい下毛のダブルコートです。
以前はワイヤーヘアードやロングヘアードもいましたが、今ではほとんどの国でショートコートのみ認められています。

被毛は滑らかで硬いまっすぐな上毛と、密生したやわらかい下毛の二重被毛で、主流は短毛ですが長毛の犬もいます。
毛色は、よく見られるのはブラックタンですね。
ブラック、グレーの単色もあります。
ホワイトの単色もいますが、これはホワイト・スイス・シェパード・ドッグという別の犬種と認定されます。

シェパードの体

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狼に似た風貌をしていますが、狼とは全く違う系統です。
頭部は細めで口吻がやや長く、目はアーモンド型で耳は直立しています。
瞬発力や跳躍力も高いので、足は太く、たくましい筋肉を持っています。
体を横から見ると、お尻の方が少し下がっていて、後ろ足の飛節(膝裏に当たる部分)は直角以上に曲がっています。
耳はピンと立つのがスタンダードですが、立ち上がらない場合もあります。

シェパードの寿命

寿命は10〜12年程度と言われています。
寿命は個体差や環境似寄る部分が大きいので、あくまで目安です。
寒さに強いですが、暑さと湿気には弱いので、夏場の散歩の時間や室内の温度管理には注意が必要です。

シェパードの性格

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シェパードの見た目と性格の違い

オオカミに似た風貌で、一見怖そうとも思ってしまいますが、温和で家族に対する忠誠心が高く、従順、好奇心が旺盛でとても賢い犬種です。
他の動物とも比較的仲良くすることができることや、しつけに対する反応も抜群で、よくしつけをしていけば、見た目よりもかなり飼いやすい犬になると言えると思います。

とても賢く、どんな命令でも忠実に従うという従順性があり、冷静で警戒心も強いことから、見張り役や番犬としても最適で、幅広く活躍しています。

しかし、「訓練されていないシェパードはシェパードにあらず」とも言われるように、子犬のころからしっかりとしたしつけをすることが必要です。

シェパードのしつけの重要性

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きちんとしつけをされなかった場合には、支配欲が強く攻撃的な犬になってしまいます。
成長したシェパードを再教育することは困難なので、幼少期の徹底したしつけが必要不可欠です。
シェパードのしつけは素人には難しいでしょう。
専門のドッグトレーナーやしつけ訓練士にお任せする方が良いかもしれません。

しっかりとしつけをされたシェパードは、従順でおとなしく、子どもともうまく接することができます。
家族の良きパートナーになってくれるでしょう。

シェパードの注意点

危険を感じたときやストレスのかかる状況下でも興奮する事なく冷静でいられることから軍用犬、警察犬、救助犬としても活躍しています。

シェパードの本来持っている優れた能力を発揮できるかどうかは幼少期からのトレーニング次第だと言われています。

高い知能を持っているので、飼い主が自分より格下と判断すると、全く指示を聞かなくなったり、自分の力を誇示するために飼い主や家族に危害を加えることもあります。

見知らぬ人へは常に警戒心を持っているので、他人に危害を加えることもあります。

成長したシェパードを再教育するのはとても難しいので、子犬のころから正しいしつけをすることが必要です。
シェパードのしつけは素人では難しいのでドッグトレーナーなど専門家に依頼することが多いようです。
きちんとしつけができれば、従順な犬に育ちます。
子どもや他の小動物とも仲良くできるでしょう。

シェパードの運動

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運動量が多く必要な犬種です。
飼い主とのコミュニケーションも必要で、これらを怠るとストレスから攻撃的な面が出てきてしまいます。

毎日最低限でも1日2回、それぞれ60分程度の散歩に加えて、ボール投げなど頭を使う遊びなどを取り入れるなど、飼い主としても体力を使いがちな犬種といえるでしょう。

このようなことを知り、考えた上でシェパードを飼うなどを検討することが必要です。
ただ、飼い主がそれほど体力を使わない方法としては、ドッグランで思いっきり走らせてあげるのもいいと思います。
運動不足だとストレスが溜まって、性格が臆病になってしまったり、神経質になって攻撃的になることがあります。

大型犬で性格が悪くなると、とても厄介なので注意しましょう。

シェパードの手入れ

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短毛なので、週に1~2回のブラッシングで充分ですが、換毛期には抜け毛があるので回数を増やし、丁寧に行ってください。

シェパードの病気

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シェパード特有の病気ではありませんが、他の大型犬と同様に股関節形成不全、離断性骨軟骨炎など、骨や関節の病気や、胃捻転、胃拡張など病気に注意が必要です。

骨や関節の病気は、悪化すると寝たきりになる恐れがあります。
病気の種類や程度にもよりますが、プールを使って水中で体重の負担をかけずに歩行訓練や筋肉の衰えを軽減する水中療法もあるので、普段から散歩中の歩く様子をチェックして、異変を感じたら獣医さんに相談しましょう。

また胃捻転は、発症後数時間で死に至ってしまうこともある恐ろしい病気です。
大型犬は患いやすい病気なので、食後すぐの運動は控えるなど注意しましょう。

他には、アトピー性皮膚炎や外耳炎になりやすいと言われています。
日頃からブラッシングをして清潔に保ってあげましょう。
耳は綿棒できれいに掃除してあげます。
耳が匂ったり、頻繁に掻いたり、頭を振ったりするようなことがあれば獣医さんい相談しましょう。



こちらにしつけについて一番大切なことを書いたので、ぜひ一度読んでみてください↓

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