堂々とした振る舞いで、なかなかこっちを向いてくれないなと思えば、気がつけば近くに来ていることも多いチャウチャウ。
チャウチャウの歴史や習性、飼う際の準備や気を付けたいことなどを紹介していきます。
チャウチャウのルーツは謎に包まれている
チャウチャウの生まれたルーツは仮説が多く、はっきりとしたものは分かっていません。
中国で2000年以上前から飼われていたようで、北海道犬・秋田犬の近縁ともいわれていたり、オオカミに近い犬種とも言われています。
チャウチャウの名前の由来は「多種多様出来る犬」という意味で、モンゴル民族が狩猟や雪ソリだけではなく番犬としてなど、幅広く活用していました。
フサフサした毛並みから想像できるように毛皮のための犬として飼育されていた時期もあります。
冷静で独立心の強いチャウチャウ
チャウチャウの体型は成犬になるとオス・メスは体長43~51㎝で体重は20~32㎏ほどになります。
冷静で独立心が強いと聞くと、家族として迎えるのは難しいように感じるかも知れませんが、飼い主に忠実で献身的であるため、他の動物はもちろん、家族として生活をできる犬といえるでしょう。
ただ、神経質なところがあり、静かで環境で放っとかれることを好みます。
飼い主に対しても無愛想で面倒くさがりな行動をとります。
これは猟犬・番犬など多様されていたこともあり、他人への警戒心が強いため、外部から家族を守るほうに力を注いでいるので、無愛想に感じるとも言われています。
一見すると、素っ気ない態度でいるチャウチャウですが、実は家族を想う気持ちが強いのに内に秘めているとも感じることもあるため、無下にせず愛情を注いでいきましょう。
マイペースなチャウチャウは散歩が苦手
他の犬と違い、チャウチャウは散歩に行きたがらないところがあります。
健康のために1日30分を2回など、太りやすいチャウチャウの健康のためにも、飼い主のほうから積極的に連れて行きましょう。
チャウチャウは湿気と暑さに弱く熱中症になりやすいので、散歩は朝と夕にと決めてもいいかもしれません。
チャウチャウは音に敏感で車のクラクション・雷・子供の声などに驚くことがあります。
無駄吠えをしないようにするためにも、散歩に積極的に連れて行き、音に慣れることも大事です。
基本放っておいてほしい性格なので、子供が構いすぎると嫌がることがあります。
その際に吠えたりしないように、飼い主がリーダーだという主従関係はしっかりとしておく必要があります。
マイペースなチャウチャウのしつけ・トレーニングは時間がかかると言われていますが、主従関係をしっかりと教えていればスムーズにいきます。
チャウチャウがリードを引っ張る力は強いですが、散歩が苦手な犬なので独立心が強くてもあちこちに行くことが少ないです。
トレーニングは「待て」「来い」のトレーニングくらいで大丈夫と言われることもありますが、しつけはしっかりできているほど楽になるので、トレーニングやしつけとして日々訓練していくことが望ましいでしょう。
犬種的に散歩のおねだり、遊んでとせがむことが少ない、のんびりマイペースという特徴があるチャウチャウは、家でゆったりとした時間を犬と過ごしたいと思っている方にぴったりのパートナーなのかもしれません。
チャウチャウは胃腸が弱い
チャウチャウには、毛が短いのと長いタイプの2種がいますが、どちらもかかりやすい病気などは一緒です。
かかりやすい病気として、緑内障と、股関節形成不全です。
股関節の病気は食用として育てられていた時期の名残りで、股関節が弱く関節が変形しやすいので散歩で筋肉をつけましょう。
他の犬よりも、胃腸が弱く、胃捻転・胃や消化器のガンになりやすい犬でもあります。
中年齢になったら、毎日の食欲やうんちの色などをチェックすることをおすすめします。
アレルギー性皮膚炎にもかかりやすい面があるため、ブラッシングで清潔に保つようにしたいものです。
毛が長いチャウチャウには2日に一度、短いチャウチャウ週に一度は、粗めのコームで絡みやごみを取ってからピンブラシでブラッシングし、皮膚病を予防します。
ムダ毛・抜け毛などはマメに取り除きましょう。
皮膚病を予防するためにマメなカットとシャンプーをおすすめします。
毛の長いチャウチャウは、中までしっかりと乾かすまで時間がかかるので、トリミングを利用するのもいいですよね。
チャウチャウを家族に迎える準備をしよう
サークル・首輪・リード・トイレ用品・ケア用品・食器・床材は一通り揃えます。
気をつけたいのは床材です。
股関節を守るために床材はコルクマットなど滑りにくいものにしましょう。
そして胃捻転を防ぐために、食器はステンレス製で高い位置にセット出来るものにして、万が一のことを考えて、近くに病院があるのかもチェックしておくと安心です。
性格・気を付けたいことも分かり、準備を整えたら、チャウチャウを迎えましょう。
素っ気ないと言われがちのチャウチャウですが、一緒にいるとそれが可愛く思えてくる人も多いようです。
犬と適度な距離を保ちたい人向けの犬として、今後飼う愛犬選びの候補に入れておくといいかもしれません。
散歩に連れて行くのも飼い主主導と、チャウチャウを構いたくなる気持ちが湧いてくるという飼い主が多いのもチャウチャウの魅力となっています。
のんびりとした時間の流れを楽しむチャウチャウとの生活、ぜひ楽しんでみてくださいね。