犬が散歩中にパニックになる原因は何でしょうか?
「さあ、散歩に行きましょうか」とリードを持ったときは尻尾を振っていたのに、外へ出た途端に固まってしまう。突然バイクの音がして暴れてしまう。雷の日は玄関から一歩も動かなくなる。
そんな姿を見ると、「なんで?」「うちの子だけ?」と不安になりますよね。
けれども、それはわがままでも性格の問題でもありません。多くの場合は、“怖い”という気持ちが積み重なり、心がいっぱいいっぱいになっているだけなのです。
原因1 音
原因1 音
まず多いのが「音」です。
バイクの爆音、トラックのエンジン音、工事現場の大きな音。人間なら「うるさいなあ」で済むことでも、犬にとっては突然耳元で大きな爆発音が鳴るような衝撃になることがあります。
特に雷や花火は強烈です。空から得体の知れない音が落ちてくるように感じ、「命の危険かもしれない」と本能的に反応してしまうのです。
交通量の多い道を毎日通っていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まり、「散歩=怖い場所」と覚えてしまうこともあります。
そのような場合は、無理に慣らそうとせず、ケージで静かな公園まで移動し、木々の多い落ち着いた場所でゆっくり歩かせてあげるのも良い方法です。
まずは「外は安全です」という感覚を取り戻してあげることが大切です。
原因2 におい
原因2 におい
次に意外と多いのが「におい」です。
犬は鼻の生き物とも言われるほど、においに敏感です。排気ガス、薬品のにおい、強い香水、他の動物のマーキング。人間には気にならなくても、犬にとっては強烈な刺激になることがあります。
たとえば、ある角を曲がると急に嫌がる場合、近くに動物病院があり、消毒のにおいが漂っていることもあります。
過去に注射などで怖い思いをしていれば、そのにおいだけでパニックになることもあるのです。
原因3 見た目・足の感触
原因3 見た目
さらに、「見た目」や「足元の感触」も関係します。
側溝のフタを怖がる犬、マンホールを避ける犬、砂利道で立ち止まる犬もいます。金属音の響きや足裏の違和感が不安につながることがあります。
人間でも、夜道で急に影が動けば驚きますよね。犬も同じです。風で揺れる看板、突然転がるビニール袋、自転車の影などに強く反応することがあります。
原因4 社会化
原因4 社会化
そして、人や他の犬への恐怖も大きな原因です。子犬のころに十分な社会化ができていないと、知らない人や犬を「危険」と感じやすくなります。
無理に触られた経験や、追いかけられた経験があれば、「また嫌なことが起こるかもしれない」と警戒してしまいます。
散歩中に他の犬を見た瞬間に吠える、人が近づくと隠れる。これらもすべて、自分を守ろうとする行動なのです。
このような場合、無理に近づけてはいけません。リードを短く持ち、まずは距離を取りながら様子を見ます。落ち着いていられたらしっかり褒め、「何も起こらなかった」という経験を積ませていくことが大切です。
抱っこしすぎたり過保護になりすぎると、「やはり危険なのだ」と思わせてしまうこともあります。犬自身が「大丈夫」と感じられるよう、少し待つことも必要です。
まとめ
散歩中のパニックは突然のように見えて、実は小さな恐怖の積み重ねです。しかし逆に言えば、小さな「安心」を積み重ねれば、必ず変わっていきます。
焦らず、比べず、愛犬の気持ちに寄り添いながら、一つずつ不安をほどいてあげてください。そうすれば、散歩は怖い時間ではなく、「楽しい時間」へと変わっていきます。







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