犬を飼う時に気になることの1つとして、ワクチンの予防接種があります。
ここではワクチンの種類や、ワクチンを打つ目的など、犬を飼い始めてワクチンを受けなければならない飼い主の方や、犬を飼いたい人へ役立つ知識をお届けします。
犬がワクチン接種をする目的とは?
そもそも、なぜ犬がワクチンを受けなければならないのか?
ですが、ワクチンを接種する目的は、次の通りです。
ワクチンとは、毒性を無効化するか、毒性を弱めた病原体を、動物などの体内にあらかじめ注入すること。
目的としては、体内に病原体を攻撃する抗体を作ること。
これにより、感染症にかかっても、症状が軽くります。
これがあなたの愛犬がワクチンを受けるべき理由であり、目的と言えるでしょう。
犬のワクチンの種類
まずは、犬が受けるべきワクチンの種類を知りましょう。
- 犬アデノウィルスI型感染症(犬伝染性肝炎)
- 犬アデノウィルスII型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
- 犬ジステンパー
- 犬パラインフルエンザ
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ病黄疸出血型
- 犬レプトスピラ病カニコーラ型
- 犬レプトスピラ病へブドマディス
- ※狂犬病(別記事で解説しています)
狂犬病はワクチン接種は義務化されているので、他のワクチンとはやや意味合いが違います。
まずは狂犬病以外のワクチンを解説します。
任意で受けられる予防接種のワクチンの種類は9種類もあります。
数ある感染症の中でも、特に犬ジステンパーウイルス(CDV)、犬アデノウイルス(CAV)、犬パルボウイルス(CPV)に対するワクチンは、全ての飼い主に受けておいてほしいワクチンに指定されているので、1種ワクチンの料金が約4,000円、2種以上のワクチンの料金は約8,000円が目安になります。
任意接種なので公的な負担はありませんが、犬の健康を考えて予防接種を検討するのが良いでしょう。
たくさんの種類のワクチンがありますが、何回も接種するのですか?
と、犬を飼う前だと疑問にをお持たれる人も多そうですが、これらを混合して、1回の注射でうつなどし、ワクチン接種を行います。
必要以上に予防接種を受けさせることで、犬にかかる負担が大きいと考えるからなので、自分が受けさせたい予防接種を、獣医とよく話し合ってから受けさせましょう。
不活性ワクチンと生ワクチンとは
ワクチンについてもう少し詳しい話をすると、ワクチンの種類には不活化ワクチンと生ワクチンがあります。
不活性ワクチンとは
小さな子供を育てている親であれば聞いたことがあると思いますが、不活化ワクチンは、化学処理等よって死んだウイルスや細菌等を使用したワクチンで、特徴としては副反応が出にくいというメリットと、免疫力の持続期間が短いというデメリットがあります。
生ワクチンとは
生ワクチンは、毒性を弱めた微生物やウイルスを使用したワクチンで、特徴としては獲得免疫力が強いメリットと、副反応の可能性が高いというデメリットがあります。
抗体を持たずに感染症にかかってしまうと、人間でも犬でも最悪の場合死に至ることもあるので、ちゃんとした知識を持って予防接種を理解しておくのがよいでしょう。
狂犬病の予防接種は義務化されている
狂犬病の予防接種は義務化されていますが、他の各種感染症に対するワクチン接種は任意になっています。
しかし、万が一病気にかかった時にワクチンの予防接種をしていると、犬の苦痛を軽くしてあげ効果があります。
この程度の知識でいいので知っておくことで、自分の愛犬がどのようなワクチンを処方されるのかを知り、疑問点や気になる点があれば、獣医などに聞いてみればいいでしょう。
ただし、副作用もあるので、犬の年齢や体質など様々部分を考慮してワクチン接種を行うかが検討されます。
仔犬にワクチンをうつことは、副作用の影響で死亡することもあるので、ワクチンに対して否定的な飼い主も多くいるなど、犬のワクチン問題は人それぞれと意見がある状態です。
いつ、何度、何種類接種するかは、犬の生育環境によって違うので、個体差を重視してかかりつけの獣医さんと相談の上で計画するようにしましょう。
また、獣医によって任意接種を積極的に勧める獣医と、そうではない獣医がいます。
獣医の言うことが絶対ではないので、信頼できる獣医かどうかは、飼い主がある程度知識をつけて判断せざるを得ません。
ワクチンについて知った上で、良い獣医を探すのをおすすめします。