散歩に行くときに、嬉しくてものすごく興奮してしまう犬がいます。散歩に行こうにもリードを咥えたり、唸ったり、ぴょんぴょんと飼い主さんにじゃれついて来たりして、散歩にもならないと困ってしまう飼い主さんもいるようです。
リードを付けていても散歩中に突然近くを歩く人に飛びついて行ったりすると迷惑ですし、車や自転車が通るところでは大変危険です。
散歩に行く時興奮しすぎる犬は何が原因なの?
原因1 慢性的な運動不足
犬は体型に応じて運動の必要な量が違います。小型犬の場合には、室内の運動だけで十分な場合もありまし、チワワなど特に小さい犬の場合には骨も細く激しい運動は返って骨の負担になる場合もあります。
- 小型犬の散歩の目安としては1日1回30分程度散歩をすれば十分です。
- 中型犬の場合には、散歩は1日2回、1回あたり30分程度が目安になります。歩くだけでなく、走ることも必要です。
- 大型犬の場合には、散歩は1日2回、1回あたり30分から60分が目安になります。時々ドッグランなどに連れて行って思いっきり走らせてあげることも必要です。
犬種によっても変わってきますので、あくまで目安として参考にしてください。
もし、普段から運動が足りていなければ、犬は体を動かしたくて、うずうずしているので、散歩の時間になると嬉しくて興奮しすぎてしまい、問題行動が出てしまいます。
原因2 飼い主が遊んでくれる・喜んでると勘違い
犬が興奮しているような行動をすると、飼い主が遊んでんくれる、喜んでくれると勘違いしている事も原因としてあります。
その場合、どうすれば良いのかをご紹介します。
STEP1. 興奮しているときには相手にしない
犬が飛びついて来たり、リードを咥えて引っ張ったりしたときには、相手にしてはいけません。相手にすると犬は遊んでもらっていると勘違いしてしまうことがあります。
リードは短く持ちます。短く持つ方が犬をコントロールしやすくなります。飛びついて来ようとしたときにはリードを持った手を伸ばし、飛びついても飼い主さに触れられないようにしましょう。そのとき飼い主は犬の方を見ません。
飛びつこうとしても飛びつけないし、飼い主さんも喜んでいないようだとわかると犬は飛びつこうとするのをやめ、おとなしくなります。
おとなしくなったところで「おすわり」と声をかけます。飼い主さんの隣でおすわりができれば褒め言葉をかけて撫でてあげましょう。
大型犬の場合には力が強いですが、犬に振り回されないようにしっかりとリードを持ち、飼い主さんが引っ張られて倒れてしまわないようにしっかりと立ちましょう。
STEP2. 興奮したら一旦歩くのをやめて落ち着かせる
STEP1を行なって興奮が沈められるようになったら散歩をしながらトレーニングをしてみましょう。
先ほどと同じようにリードは短めに持ちます。隣に立ったときにリードがたるまない程度が目安です。短く持ちすぎると犬も歩きずらいので気をつけましょう。
一緒に歩き始め、犬がぴょんぴょんと跳ねるようにしたり、飼い主さんにじゃれついて来たり、リードを引っ張って前に行こうとしたら、飼い主さんは歩くのをやめて、リードを引っ張ります。そして、飛びついて来ようとしたらSTEP1の時のように手を伸ばして飼い主さんに飛びつけないようにしてください。犬が落ち着くまでそのままにします。
落ち着いたところで「おすわり」と声をかけ座らせます。犬がおすわりができて落ち着いたようなら褒め言葉をかけて撫でてあげてから再び歩き始めます。これを繰り返します。
追いかけグセのある犬のしつけ
散歩中に鳥などを追いかけ回す犬のしつけについてです。
犬を飼っていると、散歩中に鳥や猫など、他の動物を追いかけ回すという癖が見られますよね。
散歩に行くと、毎回何かしらをかけてしまって、全然コントロールが効かないという飼い主の方も多いのではないでしょうか?
特に大型犬や中型犬だと、引っ張る力が強いのでとても大変です。
犬の追いかけ癖は本能
まずこの犬の追いかけ癖ですが、これは犬の本能でもあるので無理に止めさせたり、悪いことだと考えるのは良くないとも言えます。
人間と快適に暮らすためには、問題行動と考えられなくもないですが、犬にしてみれば極々当たり前のことです。その前提で犬をしつけしていきましょう。
追いかけ癖を直すには、飼い主が物を投げることによって犬がそれを追いかけるというトレーニングをします。
この投げた物というのが鳥や猫だと仮定するわけですね。
物を投げ、犬がこの物を追いかけ始めたら、犬の名前を呼びます。
そうやって追いかけている途中でも、犬がリーダーである飼い主に戻ってくるようにしつけをしていきます。
犬が戻ってきたらしっかり褒めてあげることが大切です。
このように擬似的な訓練で、主従関係をはっきりさせることにより、追っかけ癖を直していくということですね。
単純でシンプルな訓練ですが、まずはこのような事を繰り返し、犬が飼い主の言うことをきけるようになっていくことが大切ということです。