シュナウザーの歴史や意味、原産地、特徴、手入、運動など、シュナウザー全般を解説しています。
シュナウザーをこれから飼いたい人や、すでに飼っている人向けの記事です。
シュナウザーの歴史
シュナウザーはドイツ原産の犬種です。
ワイヤーヘアード・ピンシャーと、ブラックのジャーマン・プードル、グレーのウルフ・スピッツの混血により作り出されたと言われています。
とても古くから存在していたと言われていて、15〜16世紀の絵画にはすでにその姿を見ることができます。
シュナウザーという名前はドイツ語のシュナウツから由来しています。
シュナウツは口ひげという意味で、シュナウザーは小さい髭という意味なのです。
シュナウザーはとても賢い犬種で、「人間の頭脳を持った犬」とも呼ばれます。
そのためドイツでは猟犬、番犬、警察犬、護衛犬として利用され、戦時中には伝令犬、救護犬としても活躍していました。
シュナウザーはミニチュア、スタンダード、ジャイアントと3つの種類がありますが、現在はそれぞれ別犬種として扱われています。
スタンダードが原型で、大きくしたものをジャイアント・シュナウザー、小さくしたものをミニチュア・シュナウザーと呼びます。
ドイツでは1899年に、ミニチュア・シュナウザーはスタンダード・シュナウザーと別の犬種とされ、アメリカでは1933年に別の犬種と認められました。
シュナウザーの特徴
体長と体高がほぼ同じのスクエア型の体型をしています。
がっしりした体格です。
口ひげや突き出た眉が特徴です。
被毛は二層構造で下毛は密集し、上毛は硬くてワイヤーのような毛質です。
大きさで3つの種類に分けられています。
寿命は12〜15年です。
被毛の色は「ソルトアンドペッパー」「ブラック」「ブラックアンドシルバー」「ホワイト」。
一般的にシュナウザーと聞いて思い浮かべる毛色はグレーとホワイトが混じった色ですが、この毛色のことを「ソルトアンドペッパー」と呼びます。
ジャイアント・シュナウザー
体高は60〜70センチ、体重は30〜40キロ
主に農場作業犬や牧羊犬、警察犬として飼育されています。
スタンダード・シュナウザー
体高は45〜50センチ、体重15〜20キロ
主に牧羊犬、家庭犬として飼育されています。
ミニチュア・シュナウザー
体重は30〜36センチ、体重は4〜7キロ
家庭犬として最も人気のあるシュナウザーです。
シュナウザーの性格
遊び好きで、活発です。
甘えん坊で寂しがりやな性格なのでたくさんコミュニケーションをしてスキンシップを取りたがります。
人懐っこく子どもがいる家庭にも向いています。
賢い犬種でしつけの覚えも良い方です。
攻撃的な気質は弱く、吠えることもあまりありません。
穏やかで他の犬や小動物とも仲良くできます。
一方でテリアの気質の勇敢な一面もあるので、番犬にも向いています。
シュナウザーの運動
活発で遊び好きなので、毎日の散歩に加えて、ボール遊びやかくれんぼなどの遊びも行ってあげましょう。
シュナウザーの手入れ
基本的には室内飼いですが、暖かい季節は外でも大丈夫です。
被毛はほとんど抜けませんが、針金状で手入れを怠ると毛がもつれてしまいます。
毎毎日ブラッシングしましょう。
毛の長い部分は汚れやすいので、きれいに拭いていつも清潔にしておきましょう。
2か月に1回はトリミングをして、足とおなか、口もと以外の被毛をカットします。
ショーに出るシュナウザーは、生まれてすぐにしっぽや耳の一部を切ることもありますが、ペットとして飼うには必要ありません。
シュナウザーの病気
純血種は近親交配をされたことにより、遺伝的な疾患に注意が必要です。
また眼の疾患を発症することが多いので注意してください。
レッグパーセス
生まれてから半年から1年ほど経ったころに、何らかの原因で股関節の血行が悪くなり、大腿骨の骨頭が変形する病気です。
ホルモンの過剰や栄養障害、生まれつきの病気などが原因とされています。
白内障
レンズの役割を果たす水晶体が白く濁り、目が見えづらくなる病気です。
老犬に多いですが糖尿病の合併症や、遺伝などが原因の場合もあります。
停留睾丸
生後2〜3ヶ月になっても睾丸が両方、または片方陰のうに入っていない状態のことです。