犬が下痢をした時の対処とは
いつも元気な愛犬が下痢をすると心配になりますね。
特に、初めて下痢をした場合には不安になりますし、子犬や老犬の場合には症状が急に悪化してしまうこともあります。
病院に連れて行くタイミングも悩むところですね。
たかが下痢と思う方もいるかもしれませんが、犬の0歳の死亡原因は「下痢・嘔吐」がトップとなのだそうです。
意外ですが、それを知ると怖くなりますね。
犬が下痢をするときの原因や対処法をご紹介します。
下痢は犬の体調不良でよく見られるもののひとつです。
発熱や嘔吐もなく元気がある場合には一過性のことが多いのでしばらく様子を見ても問題ないでしょう。
二日以上下痢が続く場合や嘔吐を伴う場合には病院で診てもらう方が安心です。
また慢性的に下痢が続く場合には胃腸の病気の可能性があります。
病院で原因を調べてもらいましょう。
犬が下痢の際に観察すべきポイント
犬は自分の症状を獣医さんに伝えることができないので、飼い主さんがしっかりと状態を説明する必要があります。
以下のようなことに注意して様子を観察しておきましょう。
①元気はあるか
②食欲はあるか
③いつから下痢になっているか
③嘔吐はしていないか
④便の回数
⑤便に出血やゼリー状の粘膜が付いているか
⑥下痢になってから体重は減っているか
犬の下痢には小腸性と大腸性があります。
小腸性の場合
1回の便の量は多く、回数はそれほど増えないことが多いようです。
小腸に出血がある場合には便の色は黒くなります。
口臭がある、お腹が張っているような場合には小腸性の可能性が高いそうです。
大腸性の場合
1回の便の量は少なく、回数が増えることが多いようです。
便にゼリー状の粘膜や鮮血が見られることもあります。
便を我慢することができず、散歩に行った途端に便を出してしまうような場合は大腸性の可能性が高いそうです。
犬が下痢になる6つの原因
犬が下痢になる原因は主に6つのことが考えられます。
①疲れ、ストレス
人間でもストレスが溜まると下痢になってしまう人はいますね。
犬も同じです。
また季節の変わり目や引越し、ペットホテルでの宿泊、トリミングの後なども、疲れやストレスから下痢をしやすくなる犬がいます。
飼い主とのスキンシップが足りない場合や運動不足もストレスになります。
無駄吠えをする、足を舐め続けている、シッポを追っかける、など普段と違う行動が見られる場合には、ストレスが溜まっている可能性があります。
注意してあげてください。
②食事
散歩中に拾い食いをして下痢になることもありますが、食べ過ぎも下痢の原因になります。
愛犬がおねだりするからと言って、ついついご飯やおやつを与え過ぎた場合は要注意です。
胃腸の弱い犬はドッグフードを変えただけでも下痢をする場合があります。
消化の悪い牛乳や肉は下痢になりやすいですし、食物アレルギーがある犬もいるので注意してあげてください。
③誤飲
室内外の犬は飼い主さんの薬を誤って飲んで下痢になることがあります。
机の上や犬の届くところに置かないように注意しましょう。
また、散歩中に除草剤の付いた草を食べたり、毒性の植物を食べたりすることも原因になります。
④寄生虫
ジアルジア、コクシジウム、ノミが媒介する瓜実条虫などが原因になる場合があります。
多くの犬が集まる場所に行く場合は注意が必要です。
子犬や高齢犬の場合は、特に注意が必要です。
⑤ウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症などの感染症になると、激しい下痢と嘔吐が見られます。
ウイルス感染症はワクチン接種で防げるものもあるので、混合ワクチンの接種もした方がよいです。
子犬や老齢犬の場合には特に注意が必要です。
⑥その他
膵炎、IBD(炎症性腸疾患)、消化器系の腫瘍などの病気も下痢の症状が出ます。