小型犬でも大型犬でも犬を飼うのならしつけは必要ですが、大型犬は特にきちんとしつけをしておかないと大きなトラブルを起こしてしまう可能性があります。
チワワやトイプードルなら吠えてもまだマシで、突然飛びかかられても、倒れてしまう可能性は低いでしょう。
しかし、それが、ジャーマンシェパードやゴールデンレトリバーであったなら吠える声はそれなりに大きいですし、飛びかかられると子どもやお年寄りなら簡単に倒されてしまう危険性があります。
大型犬は特にしつけが大切になるので、その重要性やしつけの基本を解説していきます。
大型犬の場合、犬にとっては攻撃的な意図ではなく単にじゃれついただけだったとしても、転倒してしまうと、大きな怪我につながりかねません。
ましてや、攻撃的になっていて、噛み付いたりでもしたら大変です。
残念なことですが、このようなことは時々ニュースでも見ることがありますね。
命に関わる重大な怪我を負わせてしまうこともあるのです。
また、他人に怪我をさせてしまうだけでなく、大型犬は力が強いので、散歩中に突然引っ張ったりして飼い主を怪我させてしまうこともあります。
大型犬はとても賢い犬種が多いので、きちんとしつけをされていれば、とても良いパートナーになってくれます。
わがままな性格にならないように、子犬の時からきちんとしつけを行いましょう。
大型犬のしつけには主従関係が重要
大型犬をしつける場合には、一番最初に飼い主との主従関係を分からせておく必要があります。
犬が立場が上だと勘違いしてしまうと、どうにも手のつけられない犬になってしまいます。
主従関係を築くためには、いくつかのポイントがあります。
①食事、ドアを出るときなど何事も人間が先、犬は後にする。
②リードウォークを心掛ける。
③犬が要求したことをするのではなく、飼い主が要求したことをさせる。
リードウォークとは、散歩のときに、犬の行きたい方には行かせず、飼い主のペースで行きたい方向に付いて来させるようにすることです。
しつけの方法は犬が引っ張って行こうとしたときに、リードをさっと引き、首にショックを与えます。
犬が飼い主のペースで歩けたら、頭を撫でて褒めてあげましょう。
これができるようになったら次は、一緒に歩いてるときに急に向きを変えて歩き出すということをします。
何度も繰り返すと、飼い主が向きを変えるとサッと付いてくるようになります。
これも上手くできたら、褒めてあげましょう。
犬の要求したことではなく、飼い主の要求したことをさせるというのは、具体的にいうと、犬が撫でて欲しくて寄ってきたときに撫でるのではなく、飼い主が犬を呼び、こちらへきたら撫でるというようにすることです。
大型犬のしつけは社会化も大切
社会化もとても大切です。
社会化の時期は生後2、3か月〜1才までに行うようにしましょう。
社会化をしておくことでほとんどの問題行動は事前に予測し、予防することができると言われています。
この時期に多くの人(老若男女)、小型犬から大型犬まで様々な犬を見せ、色々な場所の臭い、車や電車の音、山、海、公園などに触れさせることが大切です。
そうすることで、人に対して怖がって吠えたり唸ったりするなどの行動を取らないようにすることができ、他の犬とのコミュニケーション方法も学べて、知らない場所へ出かけた時に、警戒したりせず、リラックスできるようになります。
子犬のころに社会化をさせておくことであらゆる環境に適応できる能力を養うことができます。
他にも大型犬と一緒に生活するためには様々なしつけが必要です。
ドーベルマンやジャーマンシェパードなど犬を飼った経験の少ない人にはしつけることが難しい犬種もあります。
不安を感じた場合には、ドッグトレーナーやしつけ訓練士など専門の知識を持った人に相談してみるのがよいでしょう。
幼少期だけドッグトレーナーなどに預け、その後自分で飼うという方法もあります。
これはとてもよくしつけされた大型犬になるので、お金に余裕がある人はこのような専門的なしつけ方法もおすすめです。
お金に余裕がない場合でもそれなりのしつけ方法を学び、しっかりとしつけをしていく事が重要と言えるでしょう。
しつけができた大型犬は、従順で存在感のある最高のパートナーとしてあなたの生活を楽しいものにしてくれるのではないでしょうか。