来客時に犬が吠えるということは、お客の立場でも飼い主の立場でも嫌なものです。ここではこの、来客時に吠える原因となお仕方を解説していきます。
呼び鈴や電話が鳴った時に吠える犬のしつけ
呼び鈴や電話が鳴った時に吠える犬のしつけ
不安や恐怖から吠えてしまうというのは、多いのは来客が来た時などですが、呼び鈴や電話が鳴った時などの突然の音に反応してしまうことも多いですよね。
原因は様々ですが、犬は縄張り意識があるので家族ではない人が家に来ると、追い払おうと吠えると考えてみましょう。
なので来客時に犬が吠えたら、来客は怖い人ではないよ。大丈夫なんだよ。ということを教えてあげることが大切です。
STEP1. 家族・知人に協力してもらう
トレーニングは知人に協力してもらって行いましょう。とよく本やネットに書かれていますが、正直現実的に何度も協力してもらうのは難しいもの。
なので基本のしつけを続けて、知人が来た時に少しだけ協力してもらうのが良いでしょう。
それではまずは具体的なしつけの流れを解説していきます。
STEP.1 しつけの流れ
STEP.1 しつけの流れ
- まずは玄関を少しだけ開けて覗く
- 犬が吠える
- 犬は吠えるのをやめる
- 「いい子」など褒め言葉をかけてご褒美をあげて撫でてあげる
玄関に近づく足音だけで玄関まで行って吠える犬もいるでしょう。飼い主さんも一緒に玄関まで行きますが、吠えている間は飼い主さんは犬の相手をしてはいけません。来客役にも無反応でいてください。
しつけの注意点
ご褒美をあげたら来客役はドアを閉めます。これを繰り返し行います。犬が吠えなく鳴って来たらもう少しドアを広く開けて少しだけ体を家の中に入れてみます。吠えてしまう場合には、右足だけ、右手だけ、横を向いて半身だけなど少しだけ入れるようにしましょう。
犬が吠えるのをやめたら「いい子」とご褒美をあげて褒めてあげます。これを繰り返し、徐々に家の中に入って行きます。
最終的には家に体が全部入り、ドアを閉めるところまでできればOKです。
これで来客で吠えるしつけは終わりです。さらに吠えなくなるしつけとして、しつけの第二段階を解説していきます。
STEP2. 吠えるようにするしつけ
STEP2. 吠えるようにするしつけ
無駄吠えを直すためには「号令で吠えるようにする」「号令で吠えるのを止める」というようにしつけをすることも効果的です。
コマンドは「吠えろ」「スピーク」が一般的です。犬がわかりやすい言葉なら「ワン」などなんでもいいのですが、家族で統一するようにしましょう。
- おやつを用意して左手に持つ
- 飼い主さんは犬と向かい合って座り「吠えろ」と声をかける
- 「吠えろ」というコマンドの後にすぐ物音をさせ、犬が吠えたらご褒美をあげ褒めてあげる
初めは何もなくコマンドだけで吠えることはまずありません。
そのためコマンドの後に犬がビックリして吠えるような音を出します。
誰かにチャイムを鳴らしてもらったり、隣の部屋で物音をさせると良いでしょう。
「吠えろ」というコマンドの後にすぐ物音をさせ犬が吠えたらご褒美をあげ褒めてあげます。
これを繰り返します。何回も繰り返し、犬が吠えられるように鳴って来たら物音をさせるのを止め、「吠えろ」というコマンドで吠えられるようにトレーニングをしていきましょう。
コマンドだけで吠えられるようになったら次は号令で静かにさせるようにトレーニングをします。
コマンドは「静かに」「クワイエット」が一般的ですが、「シーッ」などでもOKです。こちらも家族で統一するようにしてください。
STEP3. 静かにさせるコマンドでしつける
STEP3. 静かにさせるコマンドでしつける
「吠えろ」とコマンドをかけて、犬が吠えたら「静かに」というコマンドをかけます。吠えるのをやめられたらご褒美をあげて褒めてあげます。
しかし、初めは「静かに」というコマンドに反応しないかもしれません。その場合にはおやつを持った手を鼻先に近づけてください。犬は臭いを嗅いでいる時に吠えることはできません。その習性を利用します。
「吠えろ」とコマンドをかけて吠え始めたら「静かに」とコマンドをかけて鼻先におやつを近づけます。おやつに興味を示し吠えるのを止めたらおやつをあげて褒めてあげましょう。
吠えるのを止めなくてもコマンドをかけるのは一回だけにしてください。
これを何度も繰り返します。
次第に「静かに」というコマンドで吠えるのを止めるとおやつがもらえて褒められるということを理解して行きます。
最終的にはおやつがなくてもできるようにさせたいので、おやつを使ってスムーズにできるようになって来たら、おやつをあげるのは2回に1回、3回に1回と回数を減らして行きます。
家の中でできるようになったら公園やドッグランなど外出先でトレーニングをしてみましょう。外は家の中と違って犬が気を引かれるものがたくさんあります。自動車の音や人の話し声、他の犬などが気になって家でできていたのにできなくなってしまう犬もいるでしょう。
落ち着かない時にはトレーニングはまた次の機会にするなど無理がないように行うことが大切です。犬の集中力がな時に行ってもうまく行きませんし、トレーニングを嫌いになってしまってはいけません。他の犬や人が少ない時間を狙って行うのもいいですね。
「吠えろ」と「静かに」というしつけができると犬も吠えていい時、吠えてはいけない時というのを理解します。そうすることで、無駄吠えをすることもなくなります。