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パピヨンがよく分かる7つのポイント

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今回は耳が特徴的な犬種のパピヨンについて解説します。

パピヨンを好きの方はパピヨンをより詳しく知ってみてください。

パピヨンの歴史

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パピヨンの原産国はフランス、ベルギーと言われていますが、歴史が大変古い犬種のため諸説あり、一説ではスペイン産とも言われています。

1500年代に描かれた絵画や肖像画にも現在のパピヨンと似ている小型犬が登場していることから、その頃にはすでに上流階級の愛玩犬として確固たる地位を築いていたものと思われます。

20世紀になるとドッグショーにも登場するようになりました。
当時のパピヨンは現在のものよりも若干大きく、被毛もレッド一色だったと言われています。

その後品種改良が行われてサイズが小さくなり、被毛のパターンも多様化しました。

パピヨンの名前の由来

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パピヨンという名前は、ピンと立った耳が蝶に似ていることからフランス語で「蝶」を意味する「papillon」と付けられました。
大きなたち耳に飾り毛が蝶のように優雅であるところからつけられた名前です。

一方で垂れ耳の子もいます。

日本では垂れ耳でもパピヨンと呼ばれていますが、外国ではファレンと呼ばれます。
これはフランス語で蛾を意味する「phalene」から付けられています。
呼び方としては「ファーレン」「ファレン」「ファーレーヌ」等と呼ばれ、パピヨンの「蝶」に対して「蛾」という意味になっています。

パピヨンの特徴

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体高はオス20~28センチ、メス20~25センチ。
体重はオス4~5キロ、メス4~5キロです。
寿命は12〜15年です。

大きなピンと立った耳が特徴的で、被毛は下毛のないシングルコートです。
耳、胸、四肢、尻尾には柔らかくまっすぐで長い飾り毛があります。

毛色はパーティーカラーです。
体高より体長がやや長めです。
毛色は白がベースで黒、薄い茶色、茶色など個体差によって黒がちだったり白がちだったりします。

顔はいわゆる「はちわれ」の模様が表情を豊かにし、アイラインがしっかり引いてあるような模様の個体もいます。

背中にワンポイントあるのが特徴で、尻尾はふんわりした毛が豊かです。

怖がっている時以外はくるんとリスのように上へあがり、本当に喜んでいる時にはくるんくるんと良く回ります。

チワワとスピッツを掛け合わせているためよく鳴く個体もいますが非常に頭がよく、きちんとしつければ小さいながらも頼もしい番犬になります。

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骨が細く小さく華奢なイメージがあり、歩く姿も耳や尻尾の毛がふわふわするため非常に優雅です。

体重は1・5㎏から2、3㎏くらいですが、中には5㎏くらいまで大きくなる個体もいますがそれはとてもまれです。

パピヨンの性質

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賢く活発で順応性があります。
高い知性を持つ犬種なのでしつけの覚えもよく、有効的な性格なので、子どもや他のペットとも仲良くすることができます。
見た目は優雅で小さいので弱々しくも見えますが、意外にも勇敢で自己主張が強いという一面もあります。

非常に頭がよく、多少神経質なところがあり、自分なりのこだわりをもっている個体も少なくありません。

長じれば人間の言葉もよく理解しますが、少々猫っぽいところがあるので、本人の気が向かなければ、人間がなにを要求しているのかしっかり理解しているにも関わらず、知らん顔をすることもあります。

ですが甘えたい時には頭を撫でてほしい、体を撫でてほしいとしっかり要求してきます。

遊び好きで好奇心旺盛なので、なるべく散歩にはまめに連れて行って刺激を与えてあげるのがよいでしょう。

毛は良く抜けます。

白い部分はきちんと毎日ブラッシングをしてあげればきらきらと輝きとても綺麗です。

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個体差がありますが12歳から15歳くらいまでが平均寿命です。

優雅で宝石のように美しい犬種ですので、大切にお手入れしてあげてください。

パピヨンの運動

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パピヨンは活発で運動が大好きです。
骨が細く華奢なので怪我にも注意が必要ですが、運動不足にならないように、散歩や運動は毎日行ってあげましょう。

小型犬なので散歩は15分程度で大丈夫です。
庭でゲームなどをして遊んであげるのも十分に運動になります。
外出は生後4か月程度経ち、予防接種を終えてから行いましょう。
屋外で飼育はできませんので、室内で飼育してください。

パピヨンの手入れ

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下毛のないシングルコートなので、手入れは比較的簡単ですが、被毛は細くまっすぐで長いので、毛玉ができないように毎日ブラッシングしてあげましょう。

体臭は少ないのでシャンプーは月に2回程度で大丈夫です。
トリミングは不要ですが、足の裏の毛が伸びてくると、それにひっかかって転んでしまう事がありますので、毛の手入れはこまめに行いましょう。

パピヨンの病気

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膝蓋骨脱臼、眼瞼内反症になりやすいです。

膝蓋骨脱臼は、小型犬に多い病気で、後肢の膝蓋骨(ひざの関節のお皿)が、滑車溝といわれる正常な位置から内外へはずれてしまう状態のことを言います。
初期は無症状の場合が多く、進行するとだんだんと跛行することが多くなります。
先天性のものと打撲など後天性のものがあります。

手術で治療することができますが、早期発見が大切です。
予防としてはフローリングなど滑りやすい床は膝への負担がかかるので、絨毯やマットを敷いて滑りにくくしておきましょう。

眼瞼内反症は逆さまつ毛とも言われ、眼瞼のふちが目の方向へ反転してしまう病気です。
パピヨンは先天的にこの病気を発症することがあります。

目やにや涙が多かったり、目をしばしばさせていたりすると注意してあげてください。
放っておくと、まぶたの被毛やまつげが角膜に触れて、角膜炎や角膜潰瘍を起こしやすくなります。

他にもジステンバー、低血糖、下痢といった症状や、難聴、骨折など気をつけなければならない症状が多い犬種です。



こちらにしつけについて一番大切なことを書いたので、ぜひ一度読んでみてください↓

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