犬のしつけ

犬のしつけ「ボディコントロール」を解説

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ここでは犬のしつけの基礎として、ボディコントロールについて解説していきます。

犬のボディコントロールは、飼い主さんが犬の体を触ったり、体の一部を自由に動かしても犬が全く抵抗しない状態のことです。

ボディコントロールができると、飼い主さんとの主従関係も築け、お手入れもしやすくなりますし、触ることで健康状態のチェックもできます。

また、動物病院や公園などで突然触られた時に噛み付いたりすることを防ぐこともできます。

ボディコントロールのしつけは家の中で行うことができます。
子犬のうちからトレーニングを始めましょう。
初めはほとんどの犬が体を拘束されることを嫌がります。

その時に怒ったり、力ずくで押さえつけたりするようなことはしないようにしましょう。
犬に不快感を与え、時には反撃を誘発する危険性があります。

しかし、暴れたから離すというのもよくありません。
そうすると犬は、暴れれば離してもらえると間違って覚えてしまいます。
トレーニングには時間がかかる仔もいますが、根気よく付き合うことが大切です。

ボディコントロールのしつけの仕方

ボディコントロールをするには少しずつステップアップしていくようにしましょう。

背中や首回りから触る

最初は、手で触ることに慣れさせていきます。
犬が嫌がらない背中や首の周りを1回撫でます。
じっとして触らせてくれたら「いいこ」など口に出して褒めて同時にご褒美をあげます。

これを繰り返すことで「触られる=いいことがある」と犬に覚えさせます。
慣れてきたら撫でる回数を2回、3回と増やしていきます。

同じ場所だけでなく、背中、首回り、脇腹、頭など犬が嫌がりにくい部分を色々撫でてみましょう。

耳を触る

背中や首回りなど触られることに慣れてきたら、次は犬の嫌がる部分を触っていきます。

まずは耳を1回触ってみましょう。
じっと触らせてくれたら「いいこ」など口に出して褒めて同時にご褒美をあげます。

犬は耳を触られるのは苦手ですが「耳を触られるのは嫌だけど、ご褒美がもらえる」と覚えて触らせてくれるようになります。

慣れてきたら1と同様に触る回数を2回、3回と増やしていきます。
すると犬はだんだん耳を触られることに抵抗がなくなっていきます。
これができるようになると耳掃除が楽になります。

マズルを触る

耳を触らせてくれるようになったら、次はマズル(鼻先)を掴んでみましょう。
これはマズルコントロールとも言いますが、とても重要な意味を持ちます。

マズルコントロールは、母犬が子犬を育てる中で、マズルを口に含むしぐさをするのを真似たもので、子犬が興奮して吠え付いていたり、じゃれ咬みをしたときに母犬がこれをすることで「落ち着きなさい」「私があなたを守ってあげる」といったことを伝え、上下関係や信頼関係を教えています。
マズルは上から掴むと息ができなくなるので、顎の下から鼻先を掴むようにしましょう。

じっとできたらご褒美をあげて、徐々に触る時間を長くしていきます。
慣れてきたら左右に動かしたり回したり、唇をめくったり、口を開けさせたりしてみましょう。

マズルコントロールができるようになると、歯磨きや薬を飲ませる時に役立ちます。

前足を触る


次は前足を掴んでみます。
犬社会では、前足を噛むという行為は上位の犬が会の犬にする行為です。
これができるようになるということは飼い主さんと犬の主従関係をハッキリとさせることでもあります。

まずは軽く前足を掴むところから初め、徐々に時間を長くしていきましょう。
じっとできたら褒めてご褒美をあげてください。

前足ができたら後ろ足もやっていきます。
これができるようになると爪切りの時に役立ちます。

マウンティングしてみる

次はマウンティングです。
マウンティングは犬社会では一方の犬がもう一方の犬の腰に乗って優位を示す行動です。
トレーニングで行う時には犬の腰あたりに手を置くようにして行います。

これも軽く乗せるところから初め、徐々に時間を伸ばしていきます。
じっとできたら褒めてご褒美をあげてください。
こえができるようになると、自分と飼い主さんの優位性を理解することができます。

尻尾を触る

次は尻尾を触ってみましょう。
これも今までと同じです。

初めは軽く触るところから初め、徐々に時間を伸ばしていきます。
じっとできたらご褒美をあげてください。

これができようになると、シャンプーや肛門線を絞る時に役立ちます。

犬を横向きや仰向けに寝かしつけます。

横に寝そべるという行為やお腹を見せて仰向けになるという行為は犬社会では服従や謝っているという意思を示す行為です。

初めは抵抗する仔が多いでしょう。
ですが、暴れても決して離さず、少しでも落ち着いてから離すようにすうることが大切です。
暴れて離してしまうと犬は暴れると離してもらえると思い余計に暴れるようになってしまいます。

少しでもじっとできたらすぐに褒めてご褒美をあげましょう。
難しい場合は無理に続けず、短時間で止めるようにします。
この姿勢に慣れておくと動物病院での診察の時などに役立ちます。

できるよになってきたら徐々にご褒美を減らしていき、最終的にはご褒美がなくてもできるようになることがゴールです。



こちらにしつけについて一番大切なことを書いたので、ぜひ一度読んでみてください↓

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