多くの犬の種類の中で、チワワに関しての知識をまとめました。
チワワをこれから飼いたい人、さらにチワワを知りたい人などには参考になると思います。
チワワの歴史
チワワはメキシコが原産で、世界的に公認された犬の中でも最も小さな犬種です。
その歴史ははっきりとは分かっておらず、昔中国にいた犬がスペイン人の貿易商によって新大陸に持ち出され、新大陸にいた現地の小型犬と交配して現在のチワワになったという説や、中南米が発祥の地で「テチチ」という犬が祖先犬だという説など諸説あります。
日本では1970年代から飼育されるようになり、そのかわいらしさと育てやすさから常に人気の犬種の上位に挙げられています。
その後も2002年8月頃にアイフルという消費者金融のCMで一躍有名になった犬種です。
ちなみにそのCMで共演していた俳優は清水章吾さん、チワワはくぅ~ちゃんという名前でした。
チワワの特徴
体高は、15~23cm。
体重は大抵2.7kg以下です。
チワワの特徴として、華奢な骨格ですが、前胸が発達していて胸囲は広く、腹部は引き締まっているという小さくても良く見ると凛々しい体型があります。
チワワは頭が大きく、アップルヘッドと言われる丸い形。
アップルヘッドと言われる頭は小さな体の割には大きく脳が発達している部分でもあり、賢い犬種と言われていますね。
大きいのは頭だけではなく、目も大きく耳も大きく、頭部の特徴が可愛らしい印象を与える小型犬でしょう。
まるでぬいぐるみのような感じですが、気が強く育ってしまうとせっかくの可愛い特徴も台無しになるので気をつけてしつけをしていってくださいね。
個体差もありますが、チワワの寿命は10〜18年程度と比較的長いとされています。
チワワの習性
活発で好奇心も旺盛ですが、臆病で人見知りという一面もあります。
内弁慶なところもあり、外ではおとなしいのに家の中では暴れん坊ということもあります。
見た目の可愛さとは違って、噛み癖がついたり吠えたりするように成長してしまうと大変です。
しかし、それは育て方やしつけ次第。
チワワは元々とても忠実で、飼い主に対して深い愛情を示しやすい性格と言われています。
撫でられるのも大好きで飼い主の膝の上に座るのも大好きです。
チワワはよく吠えるというイメージもありますが、吠える行為は小さな自分を守る防衛反応でもあるので安心させてあげましょう。
チワワは知らない人にはあまりなつきませんが、他の犬や動物とはうまくやっていくことはしやすい部類の犬種でしょう。
チワワの種別
チワワの値段は15~30万前後が相場です。
毛の長さや色の組み合わせがたくさんあるので、その特徴によっても値段が変動します。
毛の長さは、短いスムースタイプと長いロングタイプの2種類あります。
スムースタイプは滑らかで光沢があり、頭と耳の毛が非常に短いのが特徴です。
ロングタイプはストレートとわずかにウェーブのかかったものがあり、耳と首、四肢、尻尾は特に長いのが特徴。
カラーはレッド、ホワイト、クリーム、ブラック&タン、フォーン&ホワイト、チョコレート&タンなどがありますが、チワワは成犬になるときに毛色が変化することもあります。
チワワのしつけ方
チワワは小さくて弱々しくも見えるので、甘やかしてしまいがちですが、そうするとわがままに育ちがち。
賢い犬種なので、小さいころからきちんとしつけをして主導権は常に飼い主が握り、チワワの言いなりに甘えさせない事が大切です。
チワワは臆病で人見知りな性格。
よく吠えるのは、他の人や物音、見慣れない場所などを怖がっているからかもしれません。
小さいころから人や他の犬と触れ合う機会を持つことで落ち着くこともあります。
どの犬でも「社会化」という、他の犬と触れ合うことで犬社会に馴染ませていく事は重要でしょう。
また、吠えなかったときにはしっかりと褒めてあげてください。
飼い主がメリハリを付けて教えるときちんと理解してくれます。
褒めるときは大袈裟なくらいに、叱るときはしっかりとがポイントです。
チワワは散歩はあまり必要ないと言われますが、ずっと室内にいると他の犬や人との触れ合いがなくなって、社会化不足になってしまうので、子犬のころから適度に散歩をさせてあげましょう。
活発で運動能力は優れていますが、骨が細いので高いところからのジャンプは骨折の危険がありますので、段差には気をつけましょう。
寒さに弱く室内犬なので、外で飼うことはできません。冬場は防寒対策が必要です。
チワワの病気
超小型化される中で、体格上無理がかかっている部分があると考えられている犬種です。
特に口蓋裂、水頭症、泉門開存、膝蓋骨脱臼、気管虚脱、眼疾患、低血糖症などがかかりやすい病気として考えられます。
チワワ病気は先天性の物が多く早期発見が必要です。
購入時などにチェックすることも大切でしょう。
水頭症
水頭症は泉門が開いている、発育が遅い、頭が大きいなどの特徴を持つ個体はなりやすいので注意が必要です。
痙攣発作、ぶつかるなどの動作が見られたらお医者さんに診てもらいましょう。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は生まれつきかかりやすい疾患で、後ろ足の膝のお皿が外れた状態で、内方脱臼と外方脱臼に分けられます。
気管虚脱
チワワは内方が多いと言われています。
気管虚脱は、気管が扁平につぶれ呼吸がしずらくなることです。
苦しそうに呼吸をしていたり、「ガーガー」とがちょうの鳴き声に似た咳をします。
興奮して息遣いが荒くなった時に症状が現れるので激しい運動を避けたり、室内の温度管理に注意しましょう。
チワワのしつけ方
チワワのしつけ方としては、無駄吠えや噛み癖など、臆病さからくる性格に育ちやすい部分もありますので、適切なしつけが必要でしょう。
小さな体のチワワは、自信や余裕を身につけたいもの。
そのためには、人や犬と触れ合う機会を多くして、飼い主以外の人や犬を怖がらない性格にしていく社会化が有効です。
そして吠えるから飼い主が何かをしてあげるという、悪いしつけのパターンをやめて行くことが大切。
詳しくは当サイトの他のページを参考にし、あなたの愛犬のチワワに合ったしつけ方を読んでみてください。
きっと今よりチワワとの生活が楽しく快適になるはずなので。
参考になれば幸いです。