フレンチブルドッグの歴史
フレンチブルドッグの起源については諸説ありますが、18世紀イギリスの織物職人がフランスに渡った時、一緒に連れて行ったブルドッグが原種という説が有力です。
その後、パグやテリアとの交配でフレンチブルドッグの基礎犬が誕生したとされたのがフレンチブルドッグ。
フレンチブルドッグは当初ネズミ捕り用に飼育されていましたが、その可愛らしい見た目から人気を集めるようになりペットとして飼育されるようになりました。
日本には大正時代に入ってきたとされ、昭和初期には多くのフレンチブルドッグが飼育されていましたが、その後あまり見かけなくなっていましたが、2000年代に入ってから人気が復活し、最近は良く見かけるようになっています。
フレンチブルドッグ特徴
フレンチ・ブルドッグは、筋肉がとても発達していて、骨が大きくがっしりとした体型、幅の広い胴体、大きく四角い頭部など祖先犬であるブルドッグの特徴を受け継いでいます。
そしてコウモリが羽を広げたようなピンと立った耳が特徴的です。
また尻尾は短く、額には深いシワがあり、鼻が低くて下顎が出ています。
決してハンサムとは言えませんが、とても愛嬌のある犬種です。
体高は28〜33センチ、体重は11キロ、寿命は9〜11才程度でしょう。
フレンチブルドッグ性格
好奇心が旺盛で人と触れ合うのが大好きです。
愛想が良く誰とでも仲良くなれます。
甘えん坊で飼い主に抱っこされたり、寄り添って眠ることに幸せを感じます。
穏やかで友好的な犬が多く、無駄吠えやむやみに走り回ったりすることもあまりありません。
しかし、原種がブルドッグなので、時に気性の荒い性格の犬もいます。
フレンチブルドッグ種別
フレンチブルドッグの毛色は、多数ありますがダーク(暗色)なものが望ましいとされています。
◆タイガー・ブリンドル
最も一般的な毛色で、黒地に褐色の差し毛が入ります。
◆ブラック・ブリンドル
ほとんど黒の単色で、わずかに褐色の差し毛が入ります。
◆ブルー・ブリンドル
青みがかった灰色に褐色の斑点が入ります。
◆クリーム淡い色の単色です。
◆フォーン
やや褐色で、顔が黒くなります。
◆パイド
白地に黒の斑点が入ります。
斑点は左右対称で大きい方が望ましいとされています。
◆ハニー・パイド
白地に褐色の斑点が入ります。
◆ブルー・パイド
白地に青みがかった灰色の斑点が入ります。
◆ティッキング・パイド
小さな斑点が一面に入ります。
公認されているものではありませんが、他にもブラウンという茶色の単色のものやブラックアンドタンという黒に茶色の斑点が入るものもあります。
フレンチブルドッグを購入する際に参考になれば幸いです。
フレンチブルドッグ育て方
活発でやんちゃな犬種ですが、暑さ寒さに弱いのであまり長い時間外に出さないほうがいいでしょう。
散歩も涼しい時間帯を見計らって行きましょう。
散歩は1日に1度30分程度で十分です。
室内ではオモチャなどを使って一緒に遊んであげましょう。
被毛は短いので、日頃は軽いブラッシングで大丈夫です。
ただ、顔のシワの間は汚れがたまりやすいので、柔らかい布や綿棒を使ってきれいにしてあげましょう。
食欲が旺盛なので肥満にも注意が必要です。
栄養バランスを考えた規則正しい食事を心がけましょう。
フレンチブルドッグしつけ方
筋肉質で力強く、強固な顎を持っているので、いい加減なしつけをすると問題の元になってしまいます。
しかし、おおらかな性格で比較的賢いのでしつけがしやすい犬種です。
犬のしつけ方などを勉強して、小さいうちからきちんとしつけをしましょう。
フレンチブルドッグは飼い主さんと触れ合うのが大好きです。
飼い主さんに喜んでもらえることを喜ぶので、叱るよりも褒めてしつけるのが効果的です。
食欲旺盛な子も多いので最初のうちはおやつなどを使うのもよいでしょう。
フレンチブルドッグ病気
フレンチブルドックは皮膚の弱い犬種です。
皮膚が薄い上に皮脂が多く、乾燥しやすいのでアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎など皮膚疾患にかかりやすいです。
ストレスやカビ、ノミ、細菌などいろいろなことが原因となって発症します。
清潔を保ってあげましょう。
また、鼻が低いので、先天的に鼻腔が狭くなっていることから鼻腔狭窄という病気にもなりやすいです。
ひどくなるとうまく呼吸ができず酸欠になってしまうので、早めに見つけてあげることが大切です。
その他には股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、眼瞼内反症、チェリーアイ、変形性脊椎症などがかかりやすい病気です。