ここでは犬の噛み癖や、犬に噛まれた時の代表的な理由やしつけ方法について解説していきます。
犬の気持ちを知ることで、適切なしつけができるようになっていくでしょう。
人を噛むようになった犬の理由と改善方法
愛犬が人を噛んで困る、今まで噛むような行動を取らなかった犬が、急に噛むようになった・・・
という話を聞くことがあります。
このような場合、犬には以下のような理由が考えられます。
支配性
自己主張や権威を示すための威嚇的な攻撃性である「支配性」からくる噛みつきです。
この行動は、犬の方に力があると勘違いさせてしまった場合に見られ主に力関係の確認の為に行われます。
犬のしつけの大切なポイントである、主従関係をハッキリさせるしつけが大切になります。
恐怖性・攻撃性
精神的に追い詰められれるなど、パニック状態になる「恐怖性」で噛みつく場合や、攻撃性を示すことで嫌な事を回避できることを犬自身が学習している場合も噛みつきの原因になります。
例えば、爪切りや来客等、自分が不快だと思う事に対して避ける為の手段として噛みつく場合等が挙げられます。
飼い犬に噛まれるということはショックな出来事であり、また噛まれるかもしれないという恐怖が、飼い主をひるませて、犬に自信をつけさせることに繋がります。
このような事を繰り返すほど、問題をエスカレートさせる悪循環に陥る可能性があるので注意しましょう。
かといって、ひるまず闘えということではなく、どのような状況で攻撃的になるのかを見極めることが大切です。
噛まれないようにすることと、噛まれるような状況を作らないことから始めてみましょう。
併せて、飼い主が強くリーダーシップを意識し、犬の命令的、攻撃的な行動を無視するとよいでしょう。
犬の噛み癖の直し方
ここでは、
犬の噛み癖の直し方
をテーマに学んでいきましょう。
犬の噛み癖が直らなくて困るという飼い主も多いと思います。
この問題行動を直せるように愛犬のしつけをしていくわけですが、まず、犬の噛み癖の危険性は?ということから考えていきます。
犬のしつけをする際に、噛むということをやめさせるのは、物を守るだけではなく、お客さんや家族などにとっても大切なことですよね。
特に大型犬などになると大きなケガに発展することもあるでしょう。
小型犬でも少しエスカレートしたら手から血が出たり、服などが破れるということに繋がることもあります。
そういう点を防止するために犬の噛み癖は直していかないといけません。
こういう犬の噛み癖を防止するスプレーなどもありますよね。
ただ防止するのと直すのでは違います。
犬の噛み癖の原因を知って噛みグセを直すようにしつけをしていく事が大切です。
では、犬の噛み癖の原因とは何でしょうか?
犬が何かを噛む時の原因はいろいろあります。
怒り・恐怖・攻撃・警戒などからくる噛み癖や、遊び・気を紛らわす・興奮などさまざまです。
なのでそれぞれ原因によってしつけ方法は変わってきますが、基本的な噛みグセの原因は、「噛むことが気持ち良い」とか、「噛まないと気がすまない」、「本能」というものが犬が噛む原因といえるでしょう。
それをわかった上でしつけをしていきます。
犬のしつけ 甘噛を直すには
子犬の乳歯が生え変わる時期に物を噛むことや、おもちゃで遊んでいる時、なでようとしたら噛んできた、甘噛みしてくる、犬の食事中にエサに触ってしまったなど。
なんにしてもしつけとして人に対して悪いことをした場合に、不快な音を与えるなどして悪いことをしたら不快なことが起きると犬に学習させることが基本です。
例えば犬が甘噛してきた時の対処ですが、噛まれても反応しないということで、犬が噛むことで発生するコミュニケーションを断つことをしていきましょう。
無視していればやがて噛むことをやめていきます。
飼い主が遊ぶのをやめて姿を消してしまうなど、やり方も工夫次第で色々と考えられます。
犬が噛む原因を知って、原因にあった嫌な気持ちを犬が感じるようにするということです。
遊ぶ中で噛むなら、遊んで欲しいという原因で、噛むのは犬の癖だと思えば、癖を直すのには、犬が噛み癖をやってしまうと、犬に嫌なことが起きるというように認識させるという具合にしつけをしていけばいいということですね。
人の子供もそうですが、自分がやった行動に何かしらの反応があるとその行動を続けますが、反応が無ければ飽きてやめてしまいますし、怒られるとやはりやめますよね。
リードを付けている状態なら、リードを踏んだりして犬をコントロールしていくことも効果があるといえるでしょう。
噛むことが無意味だったり、噛むことが人に取っては嫌なことだと、犬にわからせ、しつけていくことが基本です。
犬は大きな音などが嫌うので、音の不快さをを与えるのもしつけがしやすくなります。
ただ、やれば噛み癖がなくなると考えず、犬とコミュニケーションを取るように、犬の反応を見ながら学習させて育てていくように、思いやりを持ってしつけをして行ってくださいね。
犬の噛み癖の直し方の基本的なことですが、効果があるので試してもらえればと思います。
他の犬に噛みつく愛犬の躾
散歩中、他に散歩をしているペット連れの人とすれ違う時に、自分の犬が他の犬に攻撃的になり、噛みついてしまうことはないですか?
噛みつかないまでも、吠えたり唸ったりすることがある犬は多く、その場合は、改善していかなくてはいけませんよね。
改善方法を紹介する前に、他の犬に噛みついてしまう理由について考えてみましょう。
愛犬が他の犬に噛みついてしまう理由は?
考えられる理由として、元々闘犬や軍用犬等として攻撃性を強められた犬種である場合。
「いや、うちのワンちゃんは違うから」
と、言われるかもしれませんが、もし違う場合でも次の原因はどうでしょう。
自分より力が強いと感じる相手に対しての不安からくる場合等が挙げられます。
噛みつく行為には、犬同士の攻撃行動からくる場合も多く、結局は権勢本能などの本能的な部分が元にあることが多いです。
細かいものを考えると、複数の原因が考えられるので、これという原因は断定できません。
仔犬期に社会化が上手くいかず、周りの犬が恐いなどが原因である事も多いので、社会化のトレーニングをしていくことでも改善が促されますね。
もちろん、原因が社会化ができていない場合はですが。
なので、自分の愛犬がどういうタイプの犬に対してどういう状況で噛みつき行為をするのかなどを観察しましょう。
状況と原因が分かれば、噛みつかないように躾ける段階に移ります。
他の犬に噛みつかないようにしつける
躾の基本は、飼い主が強いリーダーシップを発揮することです。
しっかりとした主従関係が成り立っていれば、問題を起こす状況に出くわしても、飼い主が攻撃を制することができます。
まずは噛みつき行為そのものを止めさせようと考えるより、普段からの主従関係をはっきりさせておきましょう。
その上で噛みつきをしないようにしていくことや、社会科のトレーニングをしていくこと、気の優しい犬と遊ばせるなど他の犬に対しての反応を変える工夫をします。
家族以外に噛みつく犬の躾
では、続いて、家族以外に噛みつく犬の理由と改善方法について解説します。
自宅に友人や知人を招いた時に、その友人や知人に対して噛みついたり吠えたりする犬がいます。
このような家族以外の人に攻撃する犬にはいくつか理由があります。
まず、犬が攻撃するということは、自分自身の権利を主張し、身を守るための行動として現れます。
それが、飼い主が側にいるにもかかわらず、他人に対して攻撃態勢を取るということは、自分の身や家族を自分で守ろうとする心理が働いていることになります。
それは裏を返せば、飼い主を頼りにしていないということ。
つまり、飼い主が自分を守る立場ではなく、自分が飼い主家族を守るという主従関係の逆転が起こっている可能性が高いということです。
改善方法としては、自分がこの家のリーダーだと思っている犬に対して、そうではないと躾ないといけません。
リーダーが誰であるかを躾けること。
これによって、家を自分の縄張りだと思っている犬の縄張り意識にも変化が現れます。
そして、家族以外の人が家に訪れた際にも、噛みついたり吠えたりすることは減っていくようになるという事です。
主従関係の話は他でもよくしていますが、このように躾の根本にあるのは、犬の本能的な部分がポイントになりやすいので、犬をよく理解する事が躾の基本です。
あなたの愛犬とコミュニケーションをとりながら、問題行動と犬の本能をしっかりと結びつけてしつけてみてください。
きっと愛犬の問題行動も改善されていくようになります。
触ろうとすると噛みつく犬の躾
かわいい愛犬をなでようとしたり、体に触ろうとしたりした時に噛みつかれた
という経験はありませんか?
これではスキンシップを取ろうと思っても、怖くて近づけないですよね。
触ろうとするだけで噛みつこうとする犬には、これまでのしつけが大きな原因になっている場合が多いのです。
犬に何かを訓練している時に、上手にできた時は褒めますよね。
では、失敗したり上手くできなかったりした場合はどうでしょう。
例えばトイレのしつけに失敗したり、噛まれた場合などに 手を使って叩いたりしていませんか?
その場合、これが大きな原因になります。
叩いていなくても犬がとても嫌なことを手で行っているという事を考えてみましょう。
そうすると、人でも嫌なことをされると反撃する人はいるはず。
犬もそのような事が原因だと思ってみてください。
犬は学習する動物で、嫌な事をされると自己防衛することがあります。
手で叩かれた嫌な記憶は、手が近づくだけで不安や恐怖となり、噛みつくという行為を誘発してしまう悪循環に陥っています。
だから触ろうとすると噛みつくわけです。
触ろうとすると噛みつく犬の改善方法
改善方法としては、手が嫌なものではないと思わせて、手に慣れてもらう事です。
例えば、名前を呼び、手から食事を与えることで、食事を与える手が好きだと思わせることが、手に慣れる為の第一歩です。
少しずつ慣れさせて、徐々に体を触ることに移行していけば、自然と体に触れるように改善されていきます。
犬と信頼関係を作っていけるようなしつけの仕方、コミュニケーションの取り方をしてみるように心がけていくと、自然と犬も心を開いていきます。
しつけの基本は本能制御もありますが、愛情や信頼関係という基本的な部分だと意識していると、しつけやすくなります。
トイレシートを噛む犬の躾
愛犬がトイレシートを噛んで困るという飼い主の方向けに、この犬の問題行動について原因や改善方法を解説していきます。
トイレシートを噛む犬の原因は、特に仔犬の時期に多く見られる問題行動として、トイレシートを噛みちぎる行動があります。
トイレのしつけをするのは、大抵は仔犬の時期ですが、ただ仔犬だからという理由だけでトイレシートを噛みちぎったりしません。
理由としては、「暇つぶし」、「飼い主の気を引く」、「ストレス解消している」の3つが挙げられます。
当然これだけではありませんが、まずはこれらの理由が原因とした場合のトイレシートを噛みちぎる問題行動の改善方法を紹介しましょう。
まずは、犬が物理的にトイレシートを噛みちぎられないようにしてみましょう。
トイレシートを使用する時に、網付きのトイレトレーを使うと、トイレシートにいたずらができなくなるので、この方法だけで改善される場合も多いです。
また、トイレシートに犬が嫌がりそうな味を付けておく方法も有効です。
他には、トイレシートに固執しないように、気を紛らわせるおもちゃ等を与えてみることや、トイレシートを噛んでいる時にしっかりと叱のもいい方法です。
叱る場合は、噛みちぎられた後だと効果はなく、噛みちぎっている時に叱ることで効果を発揮します。
生活の場を清潔に保つためにも、トイレはちゃんとできるようにしつけをしておくと快適に生活できるようになります。
愛犬を可愛がるためにもしつけを行っていくことをおすすめします。