外から帰って家の玄関を開けると犬がはしゃいで飛びついてくるという家庭も多いもの。それはそれで嬉しくもあり、愛犬が可愛くもありますが、しつけがしっかりできていないと、お客さんにも飛びついたり、散歩中に犬や人に飛びかかっていって困ることもあります。なぜ犬は飛びつくのでしょうか?そして、この飛びつきを直すためのしつけ方法はどのようなものなのかを解説していきます。
犬が飛びつく意味とは
犬が飼い主に飛びついてくる場合どのような意味があるのでしょうか?これは犬が嬉しくてはしゃいで飛びついてきていると、好意的に見ている人もいるようですが、実は犬が飼い主に飛びついてくる理由は、飼い主を自分よりも格下にみているからとも言われるのです。
犬の本能でしつけや問題行動に関して、上下関係が重要という話をしましたが、犬が飛びつくということは、狼の時代からの習わしで、押し倒して自分の力を示すようなことに繋がっているとも考えられています。
犬の飛びつきは迷惑と感じる人もいる
犬の飛びつきはとても危険です。犬に攻撃的な気持ちはなく、じゃれついて行っただけの行為だったとしても、お散歩中に近くを通っている人に突然飛びつくのは、迷惑ですし相手に怪我をさせることになってしまうかもしれません。それに犬が苦手な人もいるので、飛びつくと嫌な思いをさせてしまいます。
意外と犬の足腰に負担がかかる
また家の中でも、帰宅時に犬が喜んで飼い主さんに飛びついて足にじゃれつくという行動をする犬もいるでしょう。飼い主さんが帰ってきて喜んでいるのはわかるのですが、飛びついてじゃれるという体制は犬の足や腰に意外と負担になる行動です。
このように犬の飛びつきをそのままにしておくと、とろくなことになりませんので、しっかり躾をしていきましょう。それでは飛びつき防止のしつけ方法を解説していきます。
犬の飛びつきをやめさせるためのしつけ
飛びつきは犬が興奮した時にやってしまいやすい行動です。興奮しやすいのは飼い主さんが帰宅した時や来客があった時です。帰宅時や来客があった時にピンポイントでしつけようとしてもうまくはいきません。しつけは繰り返し行うことが大切なので、飛びつき防止のトレーニングは帰宅した時のシチュエーションを作って何度も繰り返し練習しましょう。
STEP1 無視することから始める
そのしつけはどうすればいいのかというと、まずは無視することから始めてみましょう。犬は無視をされるのが嫌いです。飛びつくことで無視をされると学習していくようになると、犬が次第に飛びつかなくなっていくことがわかるでしょう。無視するだけかと思っている人は普段の自分の行動を思い出してみてください。
犬に飛びつかれたら犬を可愛がったり、犬をかまってあげたりしていませんでしたか?このような事を続けていると、犬は自分がやったことが良いことだと思って繰り返している可能性があります。このような小さな違いに気づき、継続的にやって行くことも犬のしつけには大切なことです。
STEP2 お座りのしつけ
飛びつき防止のトレーニングの前におすわりができるようにしておきましょう。犬が飛びつかず待つことができるようにするためです。おすわりができるようになったら飛びつき防止のトレーニングを始めます。犬をドアの前に来させて、飼い主さんは一旦ドアの外に出て、すぐに部屋に入ります。部屋に入った時に「おすわり」と声をかけて座らせましょう。
お座りを2〜3秒続けさせる
2〜3秒待って座って入られたらおやつなどご褒美をあげて褒めてあげます。ご褒美をあげて褒めてあげると犬は喜んで少し興奮した状態になります。少しの間体を撫でてあげて興奮が治ったらもう一度部屋の外へ出ます。撫でる時は遊ぶ時のように飼い主さんも楽しむのではなく、落ち着かせるために優しく撫でてあげる程度にしましょう。
相手にしない
もし、部屋に入った時に犬が「おすわり」というコマンドを言ってもおすわりができず、飛びついて来たりしてしまう時には、相手にしてはいけません。犬が落ち着くまで立ったまま待ちます。相手にしないと犬は「飼い主さんが遊んでくれない。どうしたんだろう。」と思い落ち着いてくるでしょう。落ち着いたところで「おすわり」ともう一度声をかけておすわりをさせ、できたら褒めてご褒美をあげましょう。
これを繰り返して行うことで、最初は飼い主さんが帰ってくると飛びかかろうとしていた犬も飼い主さんがドアから入ってきたら座るということを覚えます。
ドアを開けて犬がきても構わない事
大切なのは帰宅時、ドアを開けて家に入った瞬間に犬に構わないことです。犬は飼い主さんが帰ってきたら嬉しいので、すぐにかまって欲しくて、つい飛びつくという行動に出てしまいます。帰った時は冷静に、すぐに犬に構わないようにすることで興奮させすぎないことができます。