犬のしつけ

犬のコマンド一覧と教え方 18項目でしつけよう

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犬のコマンドを一覧にし、その教え方も含め12項目でまとめました。犬のしつけの中でコマンドを使うドッグトレーニングは、よりよい犬と飼い主の関係を築くのに役立ちます。

犬のコマンドを知り、愛犬とともにトレーニングしていくことで、しつけのできた立派な犬に成長してくれるでしょう。犬のしつけとしてコマンドについて学んでいきましょう。

犬のコマンドをしつけるメリット

 

コマンドとは、犬と人とのコミュニケーションを円滑にする言葉のようなものです。犬をしつける場合に、コマンドを覚えさせることで、色々なメリットがあります。伏せやお座りなど、基本的なものから学びましょう。コマンドの意味は、命令や 指揮するなどの意味があります。

犬に対してコマンドを使う場面は多くありますが、始めはコマンドを覚えない犬も多いでしょう。飼い主の言葉で、こう動けばいいという犬の反応ができるまで工夫しながら繰り返しトレーニングしていきます。

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 ・Sit  (シィット)・・・・・・お座り
 ・Down (ダウン)・・・・・・・伏せ
 ・Stay (ステイ)・・・・・・・・待て
 ・Search(サーチ)・・・・・・・探せ
 ・House (ハウス)・・・・・・・家・部屋

日常でコマンドを使っていくことで、犬が飼い主のコマンドに俊敏に反応し、言うことをきいてくれるようになります。コマンドは犬が興奮している時や、犬を待たせるときなどに効果的に使うと犬も飼い主もリラックスできるでしょう。

犬のコマンドの注意点

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コマンドの注意点としては、一度決めたコマンドは変えないということ。

犬は毎回同じ言葉でコマンドを覚えます。なので、いつも「シィット」と言っているのに、急に「お座り」と言われても犬には理解できず、混乱するだけになります。一度決めたらそのコマンドで犬に指示を出していく必要がありますね。家庭内でも皆が愛犬に対していうコマンドは統一するといいでしょう。

ハンドサインを組み合わせてコマンドを行う

そしてジェスチャーなどのハンドサインと組み合わせてコマンドの練習をしていくことで、声を出さなくても、ハンドサインだけでコマンドを犬が理解し、指示通り動いてくれるようになります。こうなるととても楽なので、ぜひ訓練してみてください。それでは各コマンドについて学んでいきましょう。

代表的な6つのコマンド

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犬を飼っていくうえで、飼い主の言っていることをきくということは何より大事になってきます。
危険な行為や、してはいけない行動を取ってしまった時に、制御することが出来るコマンドをしっかりとしつけておくことが重要です。犬は、リーダーの行動を常に見ているものです。犬のリーダーとして、コマンドを飼い犬に覚えさせておきましょう。

そこで、覚えさせておくと便利な犬のコマンド一覧をご紹介します。基本的な事がほとんどですが、基本が一番大事となってきます。参考になさってください。

1. スワレ(座れ)

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スワレは、犬をその場で座らせるという基本的なしつけです。スワレができるようになると狭い道で人とすれ違うときや、家で来客が来たときなどにも飛び出さないようにできるので、とても有効なしつけです。「座れ」はエサを与える時などにも使います。スワレは、俗に言う「お座り」ですね。ご褒美を手に持って匂いを嗅がせ、もう一方の手を犬の頭の後ろにもっていき、犬が地面にお尻をついたら、お座りと声を掛けます。

2. マテ・ヨシ(待て・よし)

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マテは、犬がその場で動かずに待つことです。お座りさせた状態で、手の平で制するように待て!と声を掛けます。待つ体制は座れの体制か、伏せの体制が良いでしょう。最初は1秒くらいの短い時間でしつけし、成功した場合は必ずご褒美をあげましょう。マテは最も覚えさせたいコマンドのひとつです。

マテができるようになると、お店など外出先で用事をしたいときにも落ち着いて待つことができたり、家で来客が来たときにも飛び出したり、無駄吠えをしたりということがなくなります。犬にとっては色々な誘惑を我慢させることなので、初めは苦労するかもしれませんが、まず覚えさせたいコマンドです。

ヨシは、命令したコマンドを解除するときに使います。散歩中に他の犬と出会ったときにマテでやり過ごして、トラブルになることを防ぐことができます。

3. フセ(伏せ)

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フセは、犬がお腹を地面に付けている状態になることです。スワレよりもさらに次の行動に出るのに時間がかかるので、犬をコントロールしやすくなります。お店や家で来客があったときなどもフセができるとより安心です。「伏せ」は 犬の両手を地面にべったりと付けさせて座る体制なので、顔は上げても、地面に付けていても構いません。

伏せの躾としては、伏せはお座りさせた状態で鼻先にご褒美をもっていきます。犬が下を意識できるように、そのご褒美を真下の地面にもっていきます。そこからご褒美を犬の前方に遠ざけて伏せをさせます。

4. コイ(来い)

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「来い」 その場から、飼い主の方へまっすぐ歩かせる行動です。よそ見をさせないようにしつけると後々楽になってきます。コイは、飼い主が呼べばどのような状況でも犬が飼い主の側に来るようにするという服従訓練のひとつ。逃走や他の犬とのケンカなどを防ぐことができ、ケガを防ぐためにも覚えさせたい大切なしつけです。

5. ホエロ(吠えろ)

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「吠えろ」 これが身に付くと、無駄吠えをしなくなります。吠えても良い時と駄目な時のメリハリをつけていきます。

6. ダメ・NO

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「駄目」「NO」 犬が危険な行為や、望ましくない行動を取った時に、すぐさま止めさせる時に使用します。お手やおかわりなどの芸にもなるコマンドも、一緒に覚えさせてもかまいませんが、まずはこの6つをしっかりとしつけてみましょう。

こちらの6つのコマンドが身に付くと、毎日の生活がとても楽しく、犬も人も快適に過ごすことが出来ます。犬は、毅然としたぶれないリーダーを求めています。コマンドをしっかりと覚えさせることで、飼い主がリーダーであると自覚します。その次に、芸や犬と一緒に行うスポーツもどんどん覚えていくのです。笛やクリッカーなどのアイテムを使用しても良いです。上手に使って根気よく教えていきましょう。こちらの犬のコマンド一覧を使用して、犬との楽しい快適な暮らしを満喫してください。

基礎となる5つのコマンド

1. アイコンタクト

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犬を飼うと色々なコマンドでしつけすることがありますね。アイコンタクトによるしつけ方は、エサなどのご褒美の匂いを嗅がせアゴの下へ持っていき、犬の名前を呼んで目を合わせてくれたらご褒美をあげます。

ただ、愛犬との意思疎通ができていれば、このようなご褒美によるしつけではなく、アイコンタクトをすることで自然と犬が飼い主の意思を汲み取ろうとして、適切な動きをしていくようになります。さらに、犬とのコミュニケーションでアイコンタクトは思いのほか重要なので、他のコマンドの時も意識して行っていきましょう。

2. ボディーコントロール

犬の躾をする際に基礎となるのがボディーコントロールです。犬との関係を作る際に主従関係はどのように作ればいいのでしょうか?それはボディーコントロールなどで、徐々に主従関係や信頼関係を作っていき、コマンドを教える基礎を作っていくと、犬のしつけがスムーズにいきやすくなります。

3. ハウス

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ハウスは、犬がゲージなどに入ることです。ハウスは鼻先にご褒美をもっていき、ハウスと言って犬小屋や寝る場所に誘導します。そして、その中で犬が安心して待つことができれるようになれば理想的です。家に来客が来た場合などに有効的です。その場所でご褒美をあげますが、何回も繰り返して自ら動けるようになるまで練習すると良いです。これはクレートトレーニングの一環としてハウスのコマンドを犬に覚えさせていきます。

4. ツケ&ヒールポジション

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ツケは、散歩のときに犬が飼い主の横に付いて、同じペースで歩くことです。散歩のときには、自動車や自転車、人、他の犬のなど犬にとっては気を引くものにたくさん出会います。

そのときにバッと飛び出してしまうと、とても危険です。ツケができるようになると、犬の動きを飼い主がコントロールできるようになるので、危険から守ることができますし、拾い食いも防ぐことができます。また、ツケとヒールポジションは共通点が多く、一緒に覚えるとわかりやすいものです。ヒールポジションとツケの違いと共通点を元にコマンドを知り、愛犬を躾していきましょう。

役に立つ2つのコマンド

1. タテ

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タテは、犬が座ったり伏せたりしているときに立たせたいときに使います。体を拭くときやブラッシングをするときに便利です。

2. ワンツー

ワンツーは、犬にオシッコやウンチなど排泄をさせたいときに使います。散歩や外出先などで排泄させる場合にも使えます。

8. オテ・オカワリ

オテは有名なコマンドですが、何に使うのかというと、愛犬と散歩した後に足を拭く場合などに使えるコマンドです。難易度も低く、覚えさせやすいコマンドの一つです。

その他の5つのコマンド

1. スルー

スルーはツケやヒールポジションができるようになってから行うとスムーズに躾やすいトリックで、飼い主の脚の間を犬が潜るというもの。飼い主が歩きながらその間を左から右、右から左へと愛犬が潜っていくものです。ツケやヒールポジションの応用系です。

2. クリッカートレーニング

クリッカートレーニングは音と動作、ご褒美を結びつけ、コマンドなどをより定着させやすくなるトレーニングです。パブロフの犬の条件反射と同じような原理なので愛犬がコマンドを覚えず困っている人は試してみてください。

3. 鼻タッチトレーニング

犬を呼び戻す、誘導するのに有効なしつけになります。そのため、他のコマンドを愛犬に教える際にも役立つしつけだと感じられるでしょう。

4. マットトレーニング

お座りや伏せなどが行いやすくなるしつけの一つです。マットの上で伏せなどを行うコマンドなので、犬が特定の位置を覚える事でよりしつけが行き届くようになるでしょう。

5. スピンとターン

スピンとターンは犬を右回り・左回りさせるコマンドです。

犬のコマンド一覧 まとめ

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コマンドとは、「マテ」「スワレ」「コイ」など犬に指示するときの号令のことです。
犬を家族として迎え、楽しく生活するためにはしつけは必ずしなければいけないことです。

しつけなら犬のしつけ教室を利用すればいいと思うかもしれませんが、トレーナーがいくら犬をコントロールできても、飼い主との間に信頼関係が築けなければ何の意味もありません。大切なのは、しつけを通して犬に信頼され、主従関係を築くことです。そうすることでより犬との生活が楽しくなると思います。

犬に指示をするときのコマンドは家族で統一することが大切です。例えば、座らせたいとき、「スワレ」「オスワリ」「スワッテ」「シット」など人によって言い方が違うと、犬は混乱してしまいます。言葉は何でもいいので、ひとつに統一しましょう。

しつけとしてぜひ覚えさせたいコマンドをご紹介しましたが、他にも「オテ」「チンチン」「スピン」「ジャンプ」など遊びで使えるコマンドもあります。早く覚えさせたいと一気に覚え込ませようとするのは、犬がストレスを感じてしまい逆効果です。遊びの中で楽しみながら徐々に数を増やしていくようにしましょう。



こちらにしつけについて一番大切なことを書いたので、ぜひ一度読んでみてください↓

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