犬のしつけ

ヒールポジション、犬の散歩が楽しくなるしつけ方法を解説

更新日:

ヒールポジションとは

animal-1766151_640
ヒールとは、飼い主が命令すると、犬が飼い主の横につくことです。
同じようなコマンドに「ツイテ」がありますが、一般的に「ヒール」は飼い主の左側、「ツイテ」は飼い主の右側につくことを意味します。

ヒールは競技会や優良家庭犬の試験では必須のコマンドです。
では、競技会などに出ないから犬には必要ないのかというとそうではありません。

ヒールができるようになると、突発的な事故や怪我、散歩中の拾い食いや他の犬が気になって追い回したりするといった行動も防ぐことができます。

ヒールポジションで歩いているとき、犬は飼い主に意識を集中しています。
散歩中ずっと続けてしまうと、景色を楽しんだり、匂いを嗅いだりすることもできず、せっかくのお散歩の楽しみがなくなってしまいます。

ヒールは他の犬や人とすれ違う時や、車が来た時などポイントごとに使用するのがおすすめです。

ヒールポジションのしつけの準備

dog-1408305_640

①コマンドを統一する。

犬に指示をする場合にはコマンドが必要ですが、このコマンドは統一することが重要です。

例えば家族の中でお父さんは「来い」お母さんは「おいで」子どもは「ヒール」などバラバラだと犬は混乱してしまいます。

しつけを始める前に家族で話し合ってコマンドを決めてください。

一般的に飼い主の左側につく場合には「ヒール」「レフト」、右側につく場合には「ツイテ」「ライト」と言います。

ちなみに、この「ツイテ」に関しても「ツケ」という人もいて、人それぞれです。
細かい部分なのでこの辺りはどちらでも良いですね。

犬がコマンドに従うことが目的なので、統一したコマンドで犬が的確に動くようにしつけをしていくようにしましょう。

②ごほうびを用意する

犬にしつけをする場合には、できた時にごほうびを与え、褒めてあげるのが効果的です。

犬は飼い主に褒められるのが大好きです。
褒められると積極的にその行動をするようになります。

ごほうびは好きなおやつがいいのですが、カロリーの高いものやたくさん与えすぎるのはやめましょう。
肥満の原因になってしまいます。

好きなおもちゃも良いのですが、一度おもちゃを与えてしまうと回収が困難です。
しつけが終わった時に与えるようにするのが良いでしょう。

ヒールポジションのしつけ方法

dog-1532754_640

①犬を飼い主の横に来させる

まず犬に飼い主の横に来ると良いことがあると思い込ませます。
ごほうびを手に持って犬の鼻先に近づけ犬が反応したら自分の横に誘導します。
そこで、手を上に上げると、犬はごほうびが欲しくて自然と座ります。
この瞬間にごほうびをあげましょう。
これを繰り返すことで犬は「飼い主さんの横に来て座ったらいいことがある!」と学習していきます。

②動作とコマンドを結びつける

犬が飼い主の横に来ることに慣れてきたら、飼い主の横に来る動作と「ヒール」などのコマンドを結びつけて覚えさせます。
犬をごほうびで誘導して飼い主の横に座る直前で、「ヒール」と声を掛けます。
これを繰り返すことで犬の中で「ヒール」=「飼い主の横で座る」と学習していきます。

③コマンドだけで動作ができるようにする

動作とコマンドを結びつけることができたら、ごほうびは見せずにコマンドだけで動作ができるようにさせていきます。
犬にはっきりと聞こえるように「ヒール」と声を掛けます。
犬が飼い主の横に来て座ることができたら「よし」「いい子」など褒め言葉を掛けて撫でてあげます。
そのあとごほうびをあげましょう。
犬がうまく動けなかったら③に戻ってもう一度練習しましょう。

④ごほうびの回数を減らす

コマンドだけで動作ができるようになったら、ごほうびの回数を減らしていきましょう。
いきなり無くしてしまうのではなく、2回に1回にしてできれば3回に1回、4回に1回と徐々に減らし、最終的には「よし」「いい子」などの褒め言葉だけにします。

⑤場所を変えて行う

ごほうびがなくても動作ができるようになったら、散歩の途中や他の犬とすれ違う時など場所やシチュエーションを変えてコマンドを試してみましょう。
どんな時、どんな場所でも動作できるようになればヒールのしつけは完了です。

departure-1506743_640
早くできるようになって欲しいからと何時間も練習させるのは逆効果です。

犬の集中力は10分程度と言われています。
集中力がなくなり飽きてきた様子が見えたら、一旦終わりにして、翌日改めて行うようにしましょう。
強引にやってしまうと犬がしつけは嫌なことと思ってしまいます。

犬も人も同じ部分は同じです。
犬をしつける場合に大切なことはシンプルに考えて問題行動を正しい行動にしつけをしていくことです。

それを一方的に押し付けるのではなく、犬の気持ちをみてしつけをしていくことです。

犬は上下関係がはっきりしているかしていないかでしつけの速度に差が出てくるものなので、ヒールポジションのしつけもおしつけるというよりは、犬との関係をしっかり見ながら行うことが大切なのです。

さらに信頼関係もみながら犬との関係を育てていくのが良いでしょう。

ヒールポジションのまとめ

autumn-walk-1792812_1280

犬は集団で生活する動物なので、犬の本能と人間の考えは違います。
その違いを理解しながら行うことや、人と同じように信頼などが大事だとうことをしっかり考えながらヒールポジンションのしつけをしてみてくださいね。

また、犬のしつけの基礎や全般的なものについてしっかり行なっていくことにより、犬との関係もよりスムーズに楽しいものに変わっていきます。

犬をしつけるなら基本的なことをしっかり学ぶことから初めてみてください。
成犬になってからでもしっかりしつけをすることができますよ。

cute-1917043_640



こちらにしつけについて一番大切なことを書いたので、ぜひ一度読んでみてください↓

  知らないと苦労が増え続ける!しつけが必須である理由とは?

-犬のしつけ

Copyright© 犬のしつけ事典 | 犬の気持ちと種類から , 2024 All Rights Reserved.