犬関係の職業に就きたい人は多くいますが、今回はコンパニオンドッグトレーナーについて解説します。
コンパニオンドッグトレーナーは資格があるので、資格やその後の就職・給料の目安などについても解説していきます。
コンパニオンドッグトレーナーは略してCDTとも言われるので、CDTは覚えておきましょう。
1. コンパニオンドッグトレーナーになるには
コンパニオンドッグトレーナーは家庭犬に社会のルールをしつける訓練をするのが仕事です。
「マテ」「スワレ」といった基本的なコマンドからトイレのしつけまで、ドッグトレーナー自身が犬をしつける場合もありますし、飼い主に対して、効果的なしつけの方法を指導する場合もあります。
コンパニオンドッグトレーナーという国家資格があるわけではなく、民間資格です。
そのため、無資格でもドッグトレーナーとして採用されればすぐにでもドッグトレーナーと名乗ることはできます。
しかし、犬に関する正しい知識がなければ、ドッグトレーナーの仕事をうまくこなすことは難しいでしょう。
知識や経験が大切にないます。
求人でも「有資格者」や「経験者」と書かれているところが多いです。
ドッグトレーナーになるには、専門のスクールや講座で知識を学び、資格を取得することが近道でしょう。
2.コンパニオンドッグトレーナーの資格とは
コンパニオン・ドッグ・トレーナーは、家庭犬に対して人と暮らすためのルールなどを教える訓練士です。
資格の管理運営は「NPO法人日本動物衛生看護師協会」が行なっていて、指定の講習会を受講をした後に資格試験を受験し合格すると取得できます。
3. コンパニオンドッグトレーナーにかかる費用
通信講座と通学講座があり、スクールによって値段が違います。
通学制の場合では、2年制で80万円~、通信制の場合では、10万円前後です。
資格試験の受験料が10000円、登録料5000円必要です。
4. コンパニオンドッグトレーナーの試験とは
受験資格
(1)家庭犬のしつけ訓練に関する3年以上の過程を有する専門学校、短期大学、大学を卒業した者(卒業もしくは修了見込者含む)で、協会が指定する家庭犬のしつけ訓練に関する講習会を受講し、その実技試験に合格した者
(2)家庭犬のしつけ訓練に関する2年以上の過程を有する専門学校を卒業し、且つ2年以上の実務経験を有する者で、協会が指定する家庭犬のしつけ訓練に関する講習会を受講し、その実技試験に合格した者
(3)資格認定委員会が学習及び実務に於いて同等と認め、20歳に達した者で、協会が指定する家庭犬のしつけ訓練に関する講習会を受講し、その実技試験に合格した者
試験
筆記、実技、面接
試験内容
動物と衛生に関する法規、家庭犬に関する知識と技)、飼主に対する家庭犬のしつけ方の指導とアドバイスなど
試験は日本動物衛生看護師協会の認定校で行われます。
試験の評価は実技試験、面接試験共に認定校に委託されています。
合格率は95〜99%です。
5. コンパニオンドッグトレーナーの求人
現在、コンパニオンドッグトレーナー専門としての求人を見つけることはなかなか難しいです。
そのためドッグセラピストや動物看護師、動物介護士、トリマーなどの資格も取得することがおすすめです。
これらの資格を持つことで、動物テーマパーク、ドッグカフェ、しつけ教室、ペットショップ、動物病院、ペットホテルなどでの就職に有利になります。
そして、経験を積むことで、独立開業することや、ドッグトレーナーを養成するインストラクターになることも可能です。
近年はペット飼育可能なマンションも増え、ペットは全国的に増加しています。
それに伴ってペットに関わる近隣住民とのトラブルも増加しているので、ペットルールの確立と、それらをペットに教える訓練士の社会的必要性も高まってきています。
今後需要の高まる職業かもしれません。
6. コンパニオンドッグトレーナーの給料
地域や勤務先で違ってきますが、経験によっても差が出るようです。
正社員の場合には月13万円〜18万円程度。
アルバイトの場合には時給750〜1200円程度です。