盲導犬訓練士になりたい人向けの情報です。
盲導犬訓練士の給料や、募集はどこで?という疑問から、資格や費用についてなど、どのようにして盲導犬訓練士になるのかに役立つ情報を解説しています。
1. 盲導犬訓練士になるには
盲導犬訓練士になるには、全国にある盲導犬育成団体の職員になる必要があります。
公益財団法人北海道盲導犬協会 (北海道)
公益財団法人東日本盲導犬協会 (栃木県)
一般財団法人全国盲導犬協会 (茨城県)
公益財団法人アイメイト協会 (東京都)
公益財団法人日本盲導犬協会本部 (東京都)
公益財団法人日本補助犬協会 (神奈川県)
社会福祉法人中部盲導犬協会 (愛知県)
公益財団法人関西盲導犬協会 (京都府)
社会福祉法人日本ライトハウス法人本部 (大阪府)
社会福祉法人兵庫盲導犬協会 (兵庫県)
公益財団法人九州盲導犬協会 (福岡県)
これらの施設は、それぞれが育成施設を運営しています。
しかし、訓練士は全国でも70名程度しかおらず、定期的に職員の採用をしているわけではありません。
欠員が出たときに募集があるという形でとても狭き門なのです。
採用する予定があればホームページを通じて公募されるので、チェックしておいてください。
2. 盲導犬訓練士の資格とは
訓練士の資格は個人ではなく、法人に与えられます。
盲導犬育成団体に就職するとまずは3年間研修生として、犬の訓練技術や犬に関する知識や視覚障害者の歩行に関する技術・知識、盲導犬の歩行に関する技術・知識、視覚障害及び法律に関する知識について学びます。
これらの知識や技術を修得した上で所属の盲導犬協会の認定を受けると盲導犬訓練士としての期間に進みます。
盲導犬訓練士になると、盲導犬協会の指導のもとで、20頭以上の犬の訓練や、6例以上の歩行指導を2年間かけて行います。
訓練技術や専門知識、経験等が定められた水準に達すると盲導犬協会から盲導犬歩行指導員に進みます。
盲導犬歩行指導員になると、盲導犬の訓練はもちろん、実際に目の見えない人に盲導犬を使って歩行指導を行います。
犬の訓練知識だけでなく、人の目の病気の知識や視覚障害者の方への接し方の知識も必要になっていきます。
3. 盲導犬訓練士にかかる費用
盲導犬訓練士には、専門学校も、大学もありません。
全国の盲導犬育成団体の職員になり、そこで専門的な教育が行われます。
入学金、授業料、実習費、施設利用料などは全て無料ですが、ユニフォーム代や教材費は自己負担です。
4. 盲導犬訓練士の試験とは
盲導犬訓練士という国家資格があるわけではなく、国家公安委員会から指定を受けた盲導犬育成団体で研修を受けた職員が、必要な知識と技術を学び、認定された場合、盲導犬訓練士になることができます。
それぞれの団体が個別に認定する場合もありますが、各団体から資格審査員を出し、その審査に合格した者を「盲導犬訓練士」「盲導犬歩行指導員」と認定している場合もあります。
基礎科は、1日6時時間で講義は1コマ3時間、授業5回で1単位です。
視覚障害リハビリテーション、障害者福祉論、障害者心理学、衛生学、犬学、犬行動学、繁殖学、盲導犬事業論、英語や、訓練理論などを学びます。
実習は、3時間授業15回で1単位、合計76単位が必要になります。
訓練実習では、訓練士候補生が、訓練犬1頭を担当します。
5. 盲導犬訓練士の求人
定期的に募集があるわけではなく、盲導犬育成団体で欠員が出たときのみの募集になります。
盲導犬訓練士は全国でも70人程度しかいません。
募集があった場合の倍率も高く、非常に狭き門だと言われています。
6. 盲導犬訓練士の給料
20代16万~17万円程度。
30代20万円~24万円程度。
40代25万円~30万程度。